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酒とシネマと不登校児な日々

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【ルーム】

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監督:レニー・エイブラハムソン
原作・脚本:エマ・ドナヒュー(『部屋』講談社)
出演:ブリー・ラーソン、ジェイコブ・トレンブリー、ジョアン・アレン

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アカデミー賞主演女優賞受賞、ゴールデングローブ賞主演女優賞受賞。他。

数卯年前のアカデミー賞受賞作品を「ドラマチックな展開だがドラマを描いてない」と放言した事を思い出しました。

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本作はその逆、センセーショナルな事件ではなく、犯罪被害者のその後に焦点を当てています。

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多くの人は、7年間監禁された部屋から親子が脱出するまでを描いた、よくあるホラーやスリラーなのだと観てしまう。
私もそうでした。しかし二人は序盤に案外あっさりと監禁生活を抜け出し、警察に保護。そしてそこから本当のドラマが始まる。

マスコミへの対応、社会への適応、犯罪者の子を妊娠したら生むべきなのか、自分で育てるべきなのか、養子に出すべきなのか。子供が大きくなったら父親のことはどう説明するのか。
母親が精神的に崩壊していく姿が、とても繊細に描かれていきます。


まずは全ての土台となるプロット&脚本が秀逸。
7年間、見知らぬ男性に監禁された末に出来た子。
その子の存在に、受け入れた母親に、獏とした嫌悪感を抱く人は少なくない。

そして、生まれて初めて「部屋」の外に出た5歳児の混乱。

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最愛の子どもを時に暗い目で見てしまう年若い母親と、二人を必死に支える年若い祖父母。

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演者がそれぞれ素晴らしい。ブリーはアカデミー他多くの賞を受賞したけど、他の演者達にも欲しかったな。

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この瑞々しくも繊細かつ骨太な作品をまとめ上げたエイブラムソン監督にも拍手。
日常を描いていく作品だと、エンディングが難しいけど、本作は「これしかない」の見事な着地。
今年50歳、長くインディであまり知られていなかったけど、これを機にガンガン撮りまくって頂きたいです。


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by takako98765 | 2016-04-14 10:58 | シネマ | Comments(0)
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