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酒とシネマと不登校児な日々

takako987.exblog.jp

カテゴリ:シネマ( 209 )

それでも夜は明ける

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黒人に対する白人の扱いに驚きの声! が上がっているけど、 『永遠の0』の時と同様、お若い方々ならともかく良い歳した大人が今更何言ってんの? が第一印象。

 小学校の図書館にある「アンクルトムの小屋」や「ハックルベリー・フィンの冒険」の中でも『黒人にムチ100回』とかフツーに出てくるし。 
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それと、「差別」「白人の優越感」「人間のダークな部分」を描いている、というのもちょっと違うと思う。 
彼らにとってあの頃の黒人は、ペットショップで売買される動物や、古物商許可証を持った人による古道具売買と同じで、経済として流通している物品、という既成概念だから。 
物品を差別したり、優越感は持たないもんね。 
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そのような制度の中で、そのような教育を受けて育った人達には、 ブラピの言ってる事なんか全然理解出来ないだろうし、 
ああゆう戦争でもなければ状況を変えられなかったんだろう。 

そんで、南部の人達にとっての「奴隷解放宣言」は、
 日本にとっての「人間宣言」と、ショックの度合いは同等なのではなかろうかと思った。

 いずれにせよ、私にとってこれは「教養作品」として見ておくべき作品ジャンルであり、それ以上でも以下でもなかったかな。 
アカデミー取るだけあって、本も演者も演出もとても良かったけれど。
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残り火が暗闇に消えていくシーンや、ブルースを歌い出すシーンは好き。 
逆にムチ打ちシーンは、何をあんなにこだわって長回し1カットにしたんだか^^; 

ドラマチックだけどドラマが描かれてないのが、どうにも。
減点法だと100点なんですけど、加点法だとどうなんだろうな。

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by takako98765 | 2014-03-26 18:04 | シネマ | Comments(0)

愛の渦

第50回岸田國士戯曲賞を受賞した戯曲の映画化。
劇団「ポツドール」主宰・三浦大輔による脚本・演出。

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いやー、面白かった。
アバンタイトルの緊張感は半端なかったが、演出手腕はそこで息切れした感もしなくはない。

だが設定が引っ張り、演者が引っ張り、観客の覗き見根性が2時間弱をグイグイ引っ張る。

10分に一度濡れ場を作れば中身は何でもアリだった玉石混淆時代の日活ロマンポルノを彷彿させる。

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舞台は乱交パーティー。

映画のウリ文句は「本編123分のなかで服を着ているシーンが18分30秒のみ」

絡みはあるけど言う程エッチではないかな。途中、エグい会話は出てくるけど。

焦点があたっているのは「性欲」ではなく「自意識」だったり「プライド」だったり。

それらを俯瞰している窪塚洋介が久しぶりに良かった。

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笑いの質は違うけど、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの脚本家・古沢良太の出世作「キサラギ」を思い出した。

あれも舞台の映画化で低予算。

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そしてどちらも、とにもかくにも脚本が良くできている。
唸るよ。


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by takako98765 | 2014-03-25 19:46 | シネマ | Comments(0)

Life! 


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アカデミー受賞作とどちらを観ようか悩んだ末に、こちらなら映画的な映像を魅せてくれるだろうと選択。


覚悟していたように、前半の会社シーンはコント。

旅に出てからは、今までのトロいテンポを取り返すかのような勢いで、中途半端な冒険活劇が繰り広げられていく。


肝心の画は、どうしたらこんなにのっぺり撮れるの??的な奥行きの感じさせなさにビックリ。
色んなところにロケ行ってお金一杯かけているのは良く判るが、深みのない色と相まって書割みたい。


夕方に日本語吹き替え版が興行されているのが不思議だったが、確かにテーマといい芸がなさすぎるストレートな脚本といい、小中学生の実写映画初鑑賞に最適な作品だと思う。

前半の妄想シーンとかもね。

でもお母さん達は「アリーマイラブ」や「世にも奇妙な物語」で見慣れちゃってるからさぁ。

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個人的にはLIFE誌の大きな表紙がたくさん見れたのが嬉しかったです。

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by takako98765 | 2014-03-19 17:11 | シネマ | Comments(0)

ダラス・バイヤーズクラブ

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好みの話ではなさそうだったので敬遠してたが、アカデミーの結果見て重い尻を上げました。

なんだかんだ思うところはあるけど、さすが腐ってもアカデミー賞。

 

そしたら、いやこれが実に何とも良かったのよ。

 

「HIV陽性で余命1ヶ月な男が、同病者のために無認可の薬を密輸する」

 

キャッチだけ聞くと、いかにもな感動作品と思ってしまうが、ビュンビュン飛ばしまくる脚本のテンポと、それを上回るスピーディーな演出・編集が、陳腐に陥る隙を与えない。

 

キャラクターの造形も一筋縄ではいかない。

 

どんだけ人間的成長があろうと、もって生まれた性格は変わらない。

クズは、主人公だろうと、人助けしようと、感謝されようが尊敬されようが、あくまでもクズなのが痛快でしびれた。

 

作品の底に流れている問題の根は深いけど、とにかく抑制が効いた演出とリズムで、「生」を肌で感じさせる、あっぱれなエンターテイメントに仕上がっています。

 

何故R15なんだろう。

ウジウジ自殺とか考えている若者に、いの一番に見て貰いたいのに。

 

ところで、中盤「シンドラーのリスト」を思い出したのは私だけかい?


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by takako98765 | 2014-03-13 15:46 | シネマ | Comments(0)

永遠の0

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観たのはかなり前ですが、未だ絶賛上映中なので記しておきます。

 

原作未読。

一言で言えばスイーツ反戦映画。

 

小中学生に戦争への興味を持たせる、戦争映画を観るために足を運ばせるための企画なら、この作品大いに評価します。

全く知らない状態で、戦時中に現実に起きた、目を背けてしまいたいほど悲惨なストーリーや映像は、トラウマになる可能性もあるからね。

 

 

しかし、いい歳こいた方々の絶讃には「今まで戦争をどう思ってきた?」と問いただしたくなる。

戦争って、こんなに綺麗な絵面の、柔らかな日差しの、フワフワしたモンだったの?

そういう、戦争中にもあったハートウォーミングを描きたかったの?

企画署には「軍部批判も含めた反戦映画」と書いてたんじゃないの? 

でもそれ、この美術・演出では全然伝わらない。

 

サザンファンだが、歌も白けた。

あれをエンディングに流すお花畑感覚にも呆れた。

 

それよりなにより、ドラマの核となるべき「主人公は何故信念を変えたのか?」が、ザックリない。


「本人で無ければわからない事があったんだろう」と、一同口を揃えて華麗にスルー。

確かに、一応、伝聞と憶測で、説明はされている。

だが、そこをキッチリ絵として描いて見せるのが映画だろう。


原作にも描かれていないので仕方がないという声も聞いた。

だがドラマ製作者ならば、例え原作者と喧嘩してでもそこを描くのが仕事だろう。

あまりにも、映画というメディアの特性を無視した処理の仕方である。

 

新井浩文=田中泯のキャラクター造形が良かっただけに、非常に残念である。

いっそカレを主役に、カレ視線であの夫婦を描いたら良かったのに。


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by takako98765 | 2014-03-13 15:43 | シネマ | Comments(0)

土竜の唄

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三池崇史✕宮藤官九郎のゼブラーマンコンビが、まさかここまでメジャーになるとは(゜o゜)

それだけでも感慨深いのに、日本屈指のアイドル事務所タレントに、あんな事とかこんな事とかさせちゃうんだもの、親戚のおばちゃん感覚でシミジミ涙にむせんでおります。

 

過不足ない新鮮味に欠けたキャスティングとか、

役者さん達の手だれたいつもの演技とか、

説明過多な前半と、書き込み不足の後半のバランスの悪さとか、

そういった事について文句をつける気は全くございません。


だってコレ漫画なんだもの。

ここまで忠実に原作の世界観を実写した作品は、日本初なんじゃね?

 

オカモト繋がり、スリーアミーゴ繋がりで「踊る大捜査線」も、ここまで踏ん張れば良かったのにとつくづく思う。

フジテレビ、地上波ドラマやめて漫画原作映画に専念するなら応援しちゃうよ\(^o^)/


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by takako98765 | 2014-03-13 15:42 | シネマ | Comments(0)

キック・アス ジャスティス・フォーエバー


1作目の流れをくんだプロット。

登場人物もキャストも変わりなし。

なのに全くの別物になっちゃった。

 

前作のパワーと面白さをスポイルして、流行りのスクールカーストを半端に齧ってみました的な。

製作費がン倍になったと聞くけれど、どこが?

せめて脚本だけでも前任者が執筆していれば・・・。 

 

折角クロエがティーンになったんだから、 もっと作り方あっただろうに。

導入は良かったのに、どんどんショボイ話になっていったのが残念。

デートの顛末とか、どうせならヤラレちゃいそうになっても良かったと思う。

骨がありそうだったマーカス(ミンディの保護者)はフェイドアウトしてしまうし。

最終決戦シーンなんて「クローズZERO」かと、無意識のうちに山田孝之探しちゃいました。

 

無論、クロエちゃんは文句なく可愛いし、前作と比べなければそこそこ面白いという意見もあるだろう。

だが私はこのシリーズに「自分探し」やら「正義のあり方」など求めていない、ただただアドレナリンを放出してクラクラになりたかったんだよぉ。


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by takako98765 | 2014-03-13 15:41 | シネマ | Comments(0)

ウルフ/オブ ウォールストリート


3時間だとは知らずに観た。

 

さすがにグッタリ疲れたが、飽きはしなかった。

音楽の使い方など面白かったし、タイミングが私のツボにスポッと嵌り、生理的に心地よかった。

 

人間のどうしようもないダメダメなサガを肯定する姿勢は、落語に近い。

 

 

脚本は荒いし、回収してない伏線は多々あるけど、そんな事を吹っ飛ばすだけの画の力があるんだから別に良いじゃんと思う。

テレビドラマとは違ってそれが許されるのが映画。

映画は監督の物と言われる所以。

 

原作取得でせったと言われるブラピよりは、癖がなく華もあるレオの方が良かったと思うけど、ギャッピーに続いて2作金持ち役をやられたんでしばらくはお腹いっぱいな感じ。

 


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by takako98765 | 2014-03-13 15:40 | シネマ | Comments(0)

中島みゆき 雛まつり

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映画ぴあより抜粋

「中島みゆきのコンサートツアーの模様を追い、好評を博している映画プロジェクトの第4弾が登場。常にチケットが入手困難になっている“夜会“シリーズの代表的な演目『夜会VOL.17 2/2』の映像だけでなく、過去に上映された『歌旅』『歌姫』からのセレクトした映像や、音楽評論家・田家秀樹によるスペシャル映像を盛り込んだ豪華な1作。」

 

まず最初に訴えたいのは、これは12時40分一日一回上映。2500円の作品であるという事。

みなとみらい館は男女半々・満席。

客層は言わずとしれた、平日会社休んじゃう程のコアファンか月曜定休の床屋さんなのです。

 

であるから、過去の映画もちゃんと見ている、

イヤそれ以前に、DVDで持っておるわけです。

それをセレクト映像などと称して、まるでカラオケのようにぶつ切りで流されても、どう対応していいもんやら。

しかも一般館なので、音が良いわけでもなくボリュームは控えめ。

 

さらに途中で映像が切り変わり、評論家が「夜会」について、釈迦に説法な初心者向け解説を始める。

恥ずかしすぎて、痒いです。

 

ファン層を広めるのが目的ならば値段を下げるべきだし、

コアファンに向けた物なら、せめて未発表の素材を使うべきでしょう。

「今のスケジュールでは元来のファンは観に行けない」との声も噴出しています。

ターゲットを完全に見間違えた構成内容&興行スケジュールでした。

 

「夜会2/2」はさすがの貫禄見応え充分。

余計な事せずこれだけに絞って、夜の部もやればいいのに。


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by takako98765 | 2014-03-13 15:40 | シネマ | Comments(0)