ブログトップ

酒とシネマと不登校児な日々

takako987.exblog.jp

カテゴリ:シネマ( 222 )

【ムーンライト】

【ムーンライト】

監督:バリー・ジェンキンス
原作:タレル・アルヴィン・マクレイニー"In Moonlight Black Boys Look Blue"
脚本:バリー・ジェンキンス、タレル・アルヴィン・マクレイニー
出演:トレヴァンテ・ローズ、アンドレ・ホランド、ジャネール・モネイ、アシュトン・サンダース
製作総指揮:ブラット・ピット

74回ゴールデン・グローブ賞作品賞受賞。
89回アカデミー賞作品賞、助演男優賞、脚色賞受賞。

f0320408_18350927.jpg

貧困地域、LGBTIゆえのイジメ、麻薬中毒の親を持つアフリカ系少年の、
10歳、15歳、20歳のひとときを切り取った3章立ての作品。
「社会派ドラマ」と銘打たれているけど、ゲイとしてのアイディンティティ確立までを描いた極めて私的な話、と私は受け取りました。

前期・中期はイジメ暴力や親の虐待シーンが多く正視が辛かったけど、後期のシークエンス、片岡義男作品と通じる言葉少なな男二人に「詫び寂び」の香りを感じたのは、きっと私だけなんだろうなグスングスン、マイノリティーな感性(/_;)。

f0320408_18350780.jpg

映像は甘々のピントとか色々面白かったけど、ちょっと多すぎた。というか狙いすぎ。
でも、それこそが2本目でアカデミーを取った新進気鋭監督ならでこそのパワーなんだろうな。
次回作も楽しみ(^^)


[PR]
by takako98765 | 2017-04-11 18:36 | シネマ | Comments(0)

【ラ・ラ・ランド】

【ラ・ラ・ランド】
監督・脚本:デミアン・チャゼル
出演:ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン

第74年ゴールデン・グローブ賞7部門受賞
第89年アカデミー賞6部門受賞

f0320408_17272495.jpg

ネットを流し見すると、右を見ても左を見ても絶賛の嵐で窒息しそう。
前作『セッション(2015年)』同様、私にとってはアララランドだったので、特にそう感じるのだろう。
本作に関しては、ヒロインが魅力的に思えなかったのが一番の要因。

f0320408_17254516.jpg

いくら映像が綺麗でも、絵葉書を見に行った訳じゃないから。
同性の友達いなそうな感じで、エマ・ワトソン断って正解。

f0320408_17254762.jpg


[PR]
by takako98765 | 2017-03-13 17:28 | シネマ | Comments(0)

【彼らが本気で編むときは、】

【彼らが本気で編むときは、】

監督・脚本:荻上直子
出演:生田斗真、桐谷健太、柿原りんか、ミムラ、小池栄子、田中美佐子

第67回ベルリン国際映画祭テディ審査員特別賞受賞

f0320408_14302702.jpg

「癒し系、スローライフなどが、私の過去の映画のイメージと言われてきました。しかし、もはや、癒してなるものか!この映画は、人生においても映画監督としても、荻上直子、第二章の始まりです。」

ご自身がパンフレットに記されているように、5年ぶりの本作は起承転結がある、似たシチュエーションの『チョコレートドーナツ(2014年)』ほど熱くもビターでも掘り下げてもいない、誰もが見やすく善人として感動を寄せやすい一作でした。

f0320408_14303153.jpg

癒やしてやるものか! でも充分癒されるので、荻上監督ご自身が根っから癒しの人なのだろう。
折角悪人を出したのなら最後まで描いて欲しかったと、小池栄子母子のその後に思いを馳せる「えぐり系」の私は、少々物足りなく思うけど、子どもの世界の描き方は素晴らしかった。

あと児相職員・江口のりこの眼差しが実にリアルで感心した。

f0320408_14343637.jpg

「脱・癒し」のさらなる飛躍を期待します。


[PR]
by takako98765 | 2017-03-09 14:39 | シネマ | Comments(0)

【素晴らしきかな、人生】

【素晴らしきかな、人生】

監督:デビッド・フランケル
脚本:アラン・ローブ
出演:ウィル・スミス、エドワード・ノートン、ケイト・ウィンスレット、マイケル・ベーニャ、ヘレン・ミレン

f0320408_20330060.jpg

突然アホになってしまったようだ。
この作品で感動する人の気持ちがわからない。

ドミノなど小道具の使い方はシャレてるし、
舞台俳優3人を雇うのも面白く、
元妻とのクライマックスは涙を誘った。

だが、どうにも消化できないのが、
「自称・親友」達が、仕事をしなくなったスミスを会社から追放するため、CGを駆使して「統合失調症証拠写真」を捏造する点。

そりゃ、各々理由はあるのだろうが、「物事にはやって良いことと悪いことがある」のを幼稚園の頃教わらなかったのだろうか。

f0320408_20325488.jpg

何もわざわざ「会社が倒産しそう」な設定にしなくても、話は充分描けるし、十二分に面白いのに。
白米の中に混ざっていた砂を噛んだような不愉快さだけが残った。


[PR]
by takako98765 | 2017-03-08 20:33 | シネマ | Comments(0)

【アサシンクリード】

【アサシンクリード】

監督:ジャスティン・カーゼル
脚本:ビル・コレイジ、アダム・クーパー、マイケル・レスリー
出演:マイケル・ファスベンダー、マリオン・コティヤール、ジェレミー・アイアンズ

f0320408_18303229.jpg

PS3で有名なゲームの、実写版。
私はゲームを横でチラ見していた程度なので、ストーリーの細かい点は理解できなかったが、独特な雰囲気・疾走感・爽快感には魅了された。
特にアクションシーンは『マッドマックス・怒りのデスノート(2015年)』の流れを汲んだと言えるかもしれない。

f0320408_18303350.jpg

エンドロールが「マジか!?」ってぐらい長かった。
地上波ノーカット放送と謳っていても、アレは切るな。


[PR]
by takako98765 | 2017-03-07 18:32 | シネマ | Comments(0)

【ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(吹替版)】

【ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(吹替版)】

監督:ディム・バートン
原作:ランサム・リグズ「ハヤブサが守る家」
脚本:ジェーン・ゴールドマン
出演:エバ・グリーン、エイサ・バターフィールド、サミュエル・ジェクソン

f0320408_17112695.jpg

ポスターからは「アダムスファミリー(1991年)」の

f0320408_17150209.jpg

「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(2007年)」

f0320408_17163991.jpg

みたいな感じかなと思っていました。

そしたらティン・バートン版ハリーポッターでビックリ!

f0320408_17175129.jpg

いやあ面白かったです。
モノクロと違えるほど映像の明度&彩度が低く、ミス・ベレグリンの登場までは若干持て余しましたが、
バートンWORLDに突入してからの展開、特に活劇の見事なはじけっぷりにはヤンヤヤンヤの大喝采。

f0320408_17112951.jpg

映画ファンはみなラララ一直線かと思ったけど、吹替版はほぼ満席。
ジョニデ出ずともバートンの根強い人気、映画ファンとして心強いです。

f0320408_17112298.jpg

同行したASDの息子の評価はA-。

「すごく満足したけど、言葉にならない何かが足りない」だそうです。

前半、良く堪えたなと思ったけど、本人はノリノリで観ていたそうです。


ちなみに彼の「サバイバルファミリー」評価はB+でした。


[PR]
by takako98765 | 2017-03-02 17:21 | シネマ | Comments(0)

【愚行録】

【愚行録】

監督・編集:石川慶
原作:貫井徳郎「愚行録」
脚本:向井康介
出演:妻夫木聡、満島ひかり、小出恵介、臼田あさ美、市川由衣
プロデユース:森昌行

f0320408_20512652.jpg

まず、石川慶監督が素晴らしい。
本作が初長編との事だが、映像、編集、無音の使い方など、全てに力が入りすぎている点をさし引いても堂々たる長編デビュー。

f0320408_20512973.jpg

また、撮影監督に石川監督がポーランドの映画学校で同窓だったニエミイスキを起用した点も◎。
現代はグリーンがかった暗めのトーン、過去はライトを明るく入れるなど、独特なトーンを貫いているのは「北野武」と通じ、なるほど北野オフィス代表・森昌行プロデユースと合点。

f0320408_20525356.jpg

かように北野WORLDと、キャストだけでなくテーマも類似の『悪人(2010年)』がお好みの方には、ぜひともお勧めしたい。
イヤミス帝王・貫井徳郎原作だけあってHAPPYにはなりえませんが、私は好きです(^^)


[PR]
by takako98765 | 2017-02-20 20:54 | シネマ | Comments(0)

【サバイバルファミリー】

【サバイバルファミリー】

監督・原案・脚本:矢口史靖
脚本協力:矢口純子
出演:小日向文世、深津絵里、泉澤祐希、葵わかな、時任三郎、大地康雄

f0320408_18370503.jpg

特異なシチュエーションドラマの場合、達者な演者と監督がいれば脚本は要らないんじゃないかと思う事がある。
この作品もそう。
四人の演者さん達には、惜しみない拍手を送りたい。

f0320408_18370935.jpg

ただもう少しコメディーに徹したテンポが欲しかったかも。
いや、コメディーというよりは「喜劇」だな。この作品は、ニュアンスとして。

f0320408_18402243.jpg

また、冒頭に「何故こうなったのか」の説明がなかったのは痛かった。
原因不明は構わないが、例えば高校のシーンで男子高校生達が仮説を激論しあっていてもいいし、なんなら主人公が「電池や車までもっておかしいじゃないか!」とキレてもいい。
『本能寺ホテル(2018年)』と異なり、世にも奇妙な物語ではないので、作り手側からなんらかのエクスキューズが欲しかった。

f0320408_18385075.jpg

そして、チャオ東(MOZU(2015年))のような時任三郎がサイコーにいかしてました♪

f0320408_18371218.jpeg


[PR]
by takako98765 | 2017-02-16 18:40 | シネマ | Comments(0)

【沈黙ーサイレントー】

【沈黙ーサイレントー】

監督:マーティン・スコセッシ
脚本:ジェイ・コックス、マーティン・スコセッシ
原作:遠藤周作『沈黙』
出演:アンドリュー・ガーフィールド、リーアム・ニーソン、アダム・ドライヴァー、窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形

f0320408_18165219.jpg

久しぶりに出会った噛みでのある作品で、159分は長くありませんでした。
キリスト教の話ではあるのだけど、宗教論や政治話に触れず傾かず、しかも悪人を一人も登場させない本は見事(原作なのかな?)。
その肝となる、大変難しい役をイッセー尾形が好演。

f0320408_18174689.jpg
あの役だけ人間味がないんだよね。英語ペラペラだし、彼の存在・彼の立ち位置こそが人間から見た神と等しい。

f0320408_18170763.jpg
そして、中盤からのキチジローは、ロドリゴの幻覚じゃないかと密かに思っています。


[PR]
by takako98765 | 2017-01-31 18:18 | シネマ | Comments(2)

【新宿スワンⅡ】

【新宿スワンⅡ】

原作:和久井健(新宿スワン)
監督:園子温
脚本:水島力也
編集:谷川創平
出演:綾野剛、浅野忠信、伊勢谷友介、金子ノブアキ、深水元基
f0320408_18240011.jpg
どれほど製作費が高くても、安っぽい印象を受ける映画がある。
そんな言い方は失礼だというなら、「雑」という言葉に置き換えてもいい。

たとえば、こういう事。

仲間の窮地に颯爽と駆けつける、艶やかな新宿の超高級クラブのホステス20余名。
YES!
盛装で美女コンテスト会場に向かう、凛としてた彼女達の表情。
YES!YES!
とりどりのハイヒールが進んでいく実に美しいカットが畳み掛ける。
靴フェチ・足フェチ・脹脛フェチでなくとも、YES!YES!YES!

ーーその中に、サイズが合っていないハイヒールが一足!!!!

さすがにパカパカまではしていないので、0.5cm大きい位でしょうか。
それでも白いヒールグリップと踵の間に黒い影がくっきり映っていた。

現場で見逃したとしても、編集の時に気づかぬハズはないし、
上記のような繋ぎなので他カットと差し替えられない訳でもない。

超高級クラブの女は、サイズの合わない靴など履かない事を知らなかったのか。
本筋に関係ないから、これ位どうでもいいと思ったのか。
f0320408_18240207.jpg
園子温監督だから、意図して「雑」に「安っぽく」作られる事もままある。
でもそれらは今回の「物理的な雑」とは違う次元の話。
編集室でどんなドラマが繰り広げられたのか、作品以上の興味がある。




[PR]
by takako98765 | 2017-01-27 18:27 | シネマ | Comments(0)