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酒とシネマと不登校児な日々

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カテゴリ:シネマ( 214 )

【沈黙ーサイレントー】

【沈黙ーサイレントー】

監督:マーティン・スコセッシ
脚本:ジェイ・コックス、マーティン・スコセッシ
原作:遠藤周作『沈黙』
出演:アンドリュー・ガーフィールド、リーアム・ニーソン、アダム・ドライヴァー、窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形

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久しぶりに出会った噛みでのある作品で、159分は長くありませんでした。
キリスト教の話ではあるのだけど、宗教論や政治話に触れず傾かず、しかも悪人を一人も登場させない本は見事(原作なのかな?)。
その肝となる、大変難しい役をイッセー尾形が好演。

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あの役だけ人間味がないんだよね。英語ペラペラだし、彼の存在・彼の立ち位置こそが人間から見た神と等しい。

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そして、中盤からのキチジローは、ロドリゴの幻覚じゃないかと密かに思っています。


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by takako98765 | 2017-01-31 18:18 | シネマ | Comments(2)

【新宿スワンⅡ】

【新宿スワンⅡ】

原作:和久井健(新宿スワン)
監督:園子温
脚本:水島力也
編集:谷川創平
出演:綾野剛、浅野忠信、伊勢谷友介、金子ノブアキ、深水元基
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どれほど製作費が高くても、安っぽい印象を受ける映画がある。
そんな言い方は失礼だというなら、「雑」という言葉に置き換えてもいい。

たとえば、こういう事。

仲間の窮地に颯爽と駆けつける、艶やかな新宿の超高級クラブのホステス20余名。
YES!
盛装で美女コンテスト会場に向かう、凛としてた彼女達の表情。
YES!YES!
とりどりのハイヒールが進んでいく実に美しいカットが畳み掛ける。
靴フェチ・足フェチ・脹脛フェチでなくとも、YES!YES!YES!

ーーその中に、サイズが合っていないハイヒールが一足!!!!

さすがにパカパカまではしていないので、0.5cm大きい位でしょうか。
それでも白いヒールグリップと踵の間に黒い影がくっきり映っていた。

現場で見逃したとしても、編集の時に気づかぬハズはないし、
上記のような繋ぎなので他カットと差し替えられない訳でもない。

超高級クラブの女は、サイズの合わない靴など履かない事を知らなかったのか。
本筋に関係ないから、これ位どうでもいいと思ったのか。
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園子温監督だから、意図して「雑」に「安っぽく」作られる事もままある。
でもそれらは今回の「物理的な雑」とは違う次元の話。
編集室でどんなドラマが繰り広げられたのか、作品以上の興味がある。




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by takako98765 | 2017-01-27 18:27 | シネマ | Comments(0)

【本能寺ホテル】

【本能寺ホテル】

監督:鈴木雅之
脚本:相沢友子
出演:綾瀬はるか 堤真一 濱田岳 平山浩行 風間杜夫

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バストゆさゆさが印象的だった『プリンセストヨトミ(2011年)』のスタッフ&キャスト再結集の、個人的に最も楽しみにしていた一作。
原作者との醜聞は誠に残念だが、「脚本家に罪はなく相沢友子の100%オリジナル作品」という原作者の明言がゆいつの救い。

『世にも奇妙な物語(TV1990~)』を彷彿させるプロットと演出。
このチームお約束の綾瀬はるかバストゆさゆさも健在。

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鈴木雅之監督は、何でもない1シーンを、フラットに、しかしメチャクチャ印象的に撮る名手。
『29歳のクリスマス(TV1994年)の、水野真紀に「お姉さま♪」とやり込められたヒロイン2人の化粧室髪バサバサシーンを筆頭に、どの作品の中にも鮮烈な1カットを残す。

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本作では、明智の謀反を伝える時の、森蘭丸と織田信長の気配あり方空気感が見事過ぎるほど見事。
基本シブチンの私だが、この一瞬をもう一度観るためなら1800円も惜しくない。

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また『王様のレストラン(TV1995年)』で知られる、クスクスコメディーの第一人者でもある。
今回も、風間杜夫が登場するシーンは、ずっとクスクス笑っていた。
実に幸せな気分になれた。

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スクリーンに映える映画的な描写も多く、「真田丸」の何倍も時代劇らしさを感じた。

多分、もう一度観に行く♪


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by takako98765 | 2017-01-26 16:20 | シネマ | Comments(0)

【幸せなひとりぼっち】

【幸せなひとりぼっち】

原作:フレドリック・バックマン
監督・脚本:ハンネス・ホルム
出演:ロルフ・ラスゴード、イーダ・エングボル、バハー・パール

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世界で250万部を売り上げたベストセラー小説の映画化。
スウェーデンで5人に1人が観た、スターウォーズに勝った!がキャッチコピー。
ロルフ・ラスゴードはスウェーデンのアカデミー賞的ゴールデンビートル賞で主演男優賞と観客賞をダブル受賞。
てな事を全然知らず、スゥエーデン映画で時間が合ったから観ました(^^)

ザックリ言うと、妻に先立たれ仕事も解雇され自殺しようとする59歳偏屈ジジイが越してきた隣人に引っ張り回され、いつしか周囲に愛される人生に変わってた、なお話。
『グラントリノ(2008年)』に似てるっちゃ似てるけど、本作の方が笑いどころも多々あり、サラサラ爽やかで心地よく酔える低アルコール日本酒のよう。

ついでに言うと「首をつる直前に隣家が引越の挨拶に来て、それが元で人生が変わる」という一行あらすじは『容疑者Xの献身(2008)』と全く同じだけど、あれはとことん救いがない古酒の如き味わいだったなぁ。あらゆる意味で、アレとは正反対の作品です。

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シンプルなプロットを1時間56分飽きさせずに引っ張ったのは、役者の魅力もあるけど、それ以上に脚本の構成の妙。
過去を見せるタイミングと見せ方が実に巧みで、シンプル且つ普遍的なテーマでもありシナリオ教室の教材に最適ではないかと。

大抵の方はふんわり幸せな気分を味わえると思います。低アルなのでお正月の疲れた胃にも優しい。
おじさま好き、ツンデレ萌え、モフ猫愛好家の方々には特にお勧めです。

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by takako98765 | 2017-01-14 14:41 | シネマ | Comments(0)

【海賊とよばれた男】

【海賊とよばれた男】

原作:百田尚樹
監督・脚本:山崎貴
出演:岡田准一、吉岡秀隆、鈴木亮平、近藤正臣、國村隼、、
堤真一✕染谷将太✕小林薫、そして綾瀬はるか。
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今年上映された邦画は、どこか70年代の香りがする作品が多く、
書店では『田中角栄コーナー』が設けられ、
時代はあの頃の泥臭くも熱い男を求めているのは間違いなく、
そんな2016年を〆たのが本作というのは、偶然ではないのだろうな。
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前半のもたつきと、劇伴の多用が気になったけど、今年の邦画を代表する一作。
年の瀬も良かったけど、正月に観てもいいかもね。
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by takako98765 | 2016-12-28 18:38 | シネマ | Comments(0)

【土竜の唄 香港協奏曲】

【土竜の唄 香港狂騒曲】

原作・高橋のぼる「土竜の唄」
監督・三池崇史
脚本・宮藤官九郎
出演・生田斗真、瑛太、堤真一、古田新太、岩城滉一、吹越満、遠藤憲一、皆川猿時、菜々緒、仲里依紗、上地雄輔、本田翼

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全編バカバカしく、お下劣、エッチ、B級な、年末の雑踏で観るにふさわしい作品。
役者の無駄遣いと言えなくもないが、そこがまた良い。

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私は楽しめたし、「虎の涙」では不覚にも声だして笑ってしまったが、酷評する人達の気持ちも大変良く判る。
メチャ好きかクソミソ腹立つかのどちらかになるとは思うが、いずれにせよ128分は長過ぎる。

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その熱演が賛否両論を呼んでいるが、あの瑛太、私はアリ!


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by takako98765 | 2016-12-26 18:24 | シネマ | Comments(0)

【この世界の片隅に】

【この世界の片隅に】

原作:こうの史代
監督・脚本:片渕須直
出演:のん、北條周作、黒村径子、黒村晴美
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「君の名は。(2016年)」で映画館デビューした若人が、生まれて初めて観る反戦映画に最適。
逆に反戦映画を見慣れた大人は「なんでうけてるのかな~」程度の心持ちで行くと、いい具合に染まります。
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ヒステリックに褒め上げるのもナンだけど、喰い足らないと文句垂れるのも大人げない、そんな作品。
能年玲奈騒動が拍車をかけたとしても、立ち見が出ている程の賑わいっぷりは嬉しい限りと目を細めるのが、映画ファンの正しいあり方(^^)
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by takako98765 | 2016-11-25 20:20 | シネマ | Comments(0)

【PK】

【PK】

監督:ラージクマール・ヒラーニ
脚本:アビジャート・ジョーシー、ラージクマール・ヒラーニ
出演:アーミル・カーン、アヌシュカ・シャルマ、スシャント・シン・ラージブート
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「 きっと、うまくいく(2009年)」監督&主演で世界興収100億円突破だそうです。

一口で言えば「宇宙人を主人公に、宗教の腐敗や非合理性を指摘するコメディ」
炎上しかねない宗教ネタが多宗教国インドでも受け入れられたのは、監督のさじ加減が絶妙なのでしょう。
確かに喜怒哀楽全ていい感じプラスのちょっと考えさせられ、清々しい心持ちになりました。
ボリウッドフィルムでは美人系が定番のヒロイン枠に、かなり珍しい可愛いちょい露出気味のボインちゃん。
彼女のサバサバ現代っ子ぶりがさらに新鮮で、歌って踊るシーンがなければ、インド映画とは思わなかったかも。
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ここだけの話、主要キャストの殆どが肌の色が白いインド人だったり、サリーの女性が全く写っていないなど、ところどころに違和感を覚えました。
ヒラーニ監督はどこに向かっているのだろうか。
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でもま、恵比寿ガーデンプレイスでは満席。
ボリウッドフィルムもうちょっと上映館が増えて欲しいぞ~と思う今日このごろです。


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by takako98765 | 2016-11-24 20:05 | シネマ | Comments(0)

【ミュージアム】

【ミュージアム】

原作:巴亮介「ミュージアム」
監督:大友啓史
脚本:高橋泉、藤井清美、大友啓史
出演:小栗旬、尾野真千子、野村周平、松重豊、妻夫木聡

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セブン臭たっぷりな幕開け~中盤が、プロット失速に伴い小栗君&カエル男の熱演怪演は逆にヒートアップし、話は崩壊してるけど見ごたえはあるという、アンビバレンスな風合いに仕上がってます。

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特に気に入らなかったのは、オノマチが、いかにもな良妻賢母で、同性からみたら「言わなかったてめーが悪い、自業自得なのに突然キレてバカじゃね」なキャラクターである事。
加えて、無名時代ならまだしも現在の彼女には「強い女」のイメージがあり、夫唱婦随の薄幸タイプは無理がある。
小栗君と並んだ時も、夫婦というよりは姉弟にしか見えなかったし、最大の山場ですら、あんなもみ合ってんなら自分で撃っちゃえば良かったんでね?の突っ込みを入れたくてウズウズします。

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しかし、さんざんけなしといてここからが本題ですが、ラストカットも含めて132分間楽しませていただいたし、なによりどの画も美しく映画的で、スクリーンで見て良かったとしみじみ思いました。
でも話はかなりグロく、ハンバーグネタとか出てきますので、そゆうの苦手な方は決して見ないでね。


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by takako98765 | 2016-11-14 18:26 | シネマ | Comments(0)

【続・深夜食堂】

【続・深夜食堂】

原作:安倍夜郎「深夜食堂」
監督:松岡錠司
脚本:真辺克彦、小嶋健作、松岡錠司
出演:小林薫、河井青葉、佐藤浩市、池松壮亮、キムラ緑子、渡辺美佐子、井川比佐志

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7年前「めしテロ」なる言葉を生み出した作品。
前作2015年映画版と比べて、より濃いドラマ性を感じた。

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料理とドラマの密接な関係が特徴だが、特に渡辺美佐子のエピソードは絶品。
思わず唸った。

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一方で「コレ他の料理でも成立すんじゃね?」があったのは残念。



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by takako98765 | 2016-11-08 20:25 | シネマ | Comments(0)