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酒とシネマと不登校児な日々

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『イニシェーション・ラブ』

『イニシエーション・ラブ』
監督:堤幸彦

脚本:井上テテ

出演:前田敦子・松田翔太・木村文乃

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原作既読者にとっては、登場人物が出てきた瞬間に「謎がとける」出オチ作品。
原作読んでいなくても、CMを見た事がある人なら、「ははーん」と納得する。

まぁしかし、恋愛ドラマとしてどうあれ、ミステリーとしてこうあれ、バブル期に青春を送った者にとってはかけがえのない作品。

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当時を知らない若い人たちにとっては最適な参考資料。
プロットや演出・ノリも含めて、ああゆう時代でした(^^)


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by takako98765 | 2015-05-31 21:56 | シネマ | Comments(0)

『駆込み女と駆出し男』

『駆込み女と駆出し男』

原作:井上ひさし
監督・脚本:原田眞人
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本格的時代劇だが、大泉洋&戸田恵梨香の起用で現代劇の如き軽やかな仕上がりに。
大映京都の精神と技が溢れている美術・点描は見事。
事情はあるのだろうが、タイトルは原作の『東慶寺花だより』の方がよかったな。

あだっぽい美しさを体現した満島ひかりが出色。
言わずもがなだが、山崎努が良い。
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ネットでは「何をやっても大泉洋」と揶揄されているが、あの学生崩れがキムタクレベルに上り詰めたかと感慨深い。
NG出して素になったカットが使われたと聞いたが、確かにその時の表情こそが最も信次郎らしかった。
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稀有な役者だなぁ。


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by takako98765 | 2015-05-27 21:34 | シネマ | Comments(0)

スペクトラムな進路相談

中3の6月といえば修学旅行たけなわ。
しかし我が家のスペクトラム君は依然家の中。
一生に一度の事だからもったいない気もするけれど、まぁ、本人がそれがいいというならそれでいい。
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先日、一年ぶりに相談学級を訪れて、進路相談をしてきました。
本人の希望である「普通高校」を、いかに「サポート校」に変更させるか。
「じゃ高校なんかいかないよ」というのは目に見えているので、さじ加減が難しい。
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先生に頂いたアドバイス。

●普通高校の時間割を見せて「こんなにビシッと毎日スケジュールが決まってんだよ~」と脅す。
●「進学せず」に対しては「ほんとぉぉぉにそれでいいのぉぉぉ」と揺らす。
●3校ほどピックアップした中から自分で選ばせる。

いずれにせよ息子は通学する意志が弱いので、個別指導で家庭訪問が主の学校を希望するんだけど、なかなかないね。
最終的な進学先を本人に選ばせるのは、のちのち「かあさんが勝手に決めたんだろ!」を封じるためでもあるんだけど、
家庭訪問がない当て馬校を選ばれちゃったら困るしな~ああ不安で肩がこる。
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都立の定時制も最近は昼の部があるので興味あるけど、普通校と同じ校舎にあるところは嫌がるだろうな~
昔に比べると進路が増えたけど、子どもの特性によっては選択肢が少なくて3校もピックアップできない(^^;



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by takako98765 | 2015-05-21 11:22 | 発達障害 | Comments(0)

『蒼の乱』ゲキ×シネ

『蒼の乱』ゲキ×シネ
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演出・いのうえひでのり
脚本・中島かずき
出演・天海祐希・松山ケンイチ・早乙女太一・平幹二朗
(ゲキ×シネ=劇団✩新感線の舞台の映像作品)
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承平天慶の乱をモチーフにした荒唐無稽な脚本がまず素晴らしい。
またもや前半寝落ちしたが、ドラマが転がり出す中盤以降は演出のキレも加速して前のめりになる。

天海のケレン味、早乙女の殺陣がこれでもかというほど美しい。
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平幹さんも2役を楽しげに演じ分けていらした。
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そのぶんマツケンが貧乏くじをひかされた感は否めない。

カレってこういう事が割と多くないか?
頑張れマツケン!
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by takako98765 | 2015-05-17 21:45 | シネマ | Comments(0)

『Mommy/マミー』

『Mommy/マミー』
2014年カンヌ国際映画祭で審査員特別賞受賞。
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監督&脚本のグザヴィエ・ドランは"エキサイティングな新世代"と呼ばれる26歳。
コスチュームデザイナーの役割も担い、衣装から美術まで全てを監修している。
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ADHD(多動性障害)という発達障害の青年と、彼を育てるシングルマザー、吃音症の隣家の主婦の関係をエモーショナルに描く人間ドラマ。
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これでまだ4作目とは思えないクオリティー。
さらに色彩、構図、画面サイズの使い分けなど、意欲的かつ革新的な作品。

発達障害の特性をもつ幼児を育てる作品はあっても、青年の日常を描いている作品は初めて見た。
うちの息子はASDなのでADHDとは若干異なるけど、描かれるトラブルは身につまされ、ぐったり疲れてしまった。

画だけでなく、プロットの組み立て方も見事なもの。
相当取材を重ねたのか、身近にモデルがいるのか・・。
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6歳から子役をしていたというドラン監督、これからカンヌの常連になる予感ビンビン。


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by takako98765 | 2015-05-13 21:09 | シネマ | Comments(0)

『夜想曲集』

『夜想曲集』
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原作:カズオイシグロ
脚色:長田育恵
演出:小川絵梨子

出演:東出昌大・安田成美・近藤芳正

「東出昌大初舞台」の売り文句に一抹の不安を抱きつつ、でもカズオ・イシグロの原作面白かったしと振り払い、
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「2日目のチケット」を取る事に僅かな懸念を、でも演出は小川絵梨子だから安心と言い聞かせてポチッとしました。
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昨今、人間からは動物的本能が薄れてたと言われていますが、やはり第六感には従うべきですね。

カーテンコールがないお芝居って初めて見ました。
寂しいもんです。


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by takako98765 | 2015-05-12 17:56 | ステージ | Comments(0)

『父帰る2015』

『父帰る2015』
J-Theater+東京ハイビーム共同企画公演
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下北沢「劇」小劇場
原作:「父帰る」「温泉場小景」
潤色:伊藤洋三郎
脚本・演出:吉村ゆう

「思いっきりハードル上げてきちゃったんじゃない?」と吉村ゆうに苦笑されたが、
昨日「ART」を見た後なので、確かに優しい目ではないだろうなぁと内心思っていた。

だが結論からいえば、充分に面白かったし、すすり泣きの声も各所で上がっていた。
これは長兄を演じた木下政治の熱演によるところがかなり大きい。
毎回あんなにテンション高く演じていたら、いつか頭の血管切れそうで心配である。
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長女・黒田由祈の、下町・高校中退・スナック勤めのいかにもな風貌と、それを裏切るパンツネタは見事。
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次男・砂押正輝の、子犬のように父親を慕う無邪気な愛らしさも充分に発揮されていた。
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一方、かなりやりづらかったであろう母親と、気持ちの揺れが見えずらかった父親。
2度捨てられると判った2015年の子ども達が、それでも父親を追っていくかという謎も残る。

そんな諸々もひっくるめて「家族って…」と考えながら家路につきました。
ああ、まんまと吉村ゆうの術中にはまってしまった。
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なお、本公演は10日までだが、
6月8日~10日に下北沢・小劇場「楽園」にて、新たな出演者を迎え更に深化した舞台が公演されるとの事。
面白い試みだな(^^)


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by takako98765 | 2015-05-08 21:04 | ステージ | Comments(0)

『ART』

『ART』

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サンシャイン劇場
作:ヤスミナ・レザ
演出:パトリス・ケルブラ
美術:エドゥアール・ローグ
出演:市村正親、平田満、益岡徹

モリエール賞最優秀作品賞。
オリヴィエ賞最優秀新作コメディ賞。
トニー賞最優秀作品賞。

日本では、1999年。2001年、2013年にかけられ、
そして今回、16年ぶりに日本初演キャストでの再演。

長い間親友だった3人の男が、一枚の絵を巡って大喧嘩を繰り広げるというコメディタッチの人間ドラマ。

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ほぼ白一色のシンプルな舞台。
BGM効果音なし。
レザ氏の多くの作品と同様、突拍子な設定などないごく日常の一幕物。
だから、役者の力量が試される。

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いや~
久しぶりに「役者」を見た充実感満足感至福感でいっぱいです。
三人が、見事に私達大人を、チャーミングに演じてくれました。
この三人だからこその素晴らしいハーモニー。
今夜はうまい酒が呑めそう( ^^)/🍻


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by takako98765 | 2015-05-07 18:04 | ステージ | Comments(0)

『セッション』

『セッション』
監督・脚本 デイミアン・チャゼル

アカデミー賞・助演男優賞(J.K.シモンズ)、編集賞、録音賞受賞。

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主たる登場人物を2人に絞った潔さ。
客に考えさせないスピードとスリリングな絵作り。
長編2本目というキャリア、28歳という年齢を鑑みれば、とてもよくできていると思います。

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でも、ツッコミどころも一杯ヽ(*´∀`)ノ

まず「セッション」って邦題はどうなのよ。
超自己中の二人が奏でるのは、セッションではなく「SMプレイ」。
この邦題を思いついたセンスの良いどなたかの得意気な笑顔が見えるようです。

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ステージ(コンクール)に対する鬼教官の姿勢もブレまくり。

指を負傷しているかもしれない生徒にドラム叩かせるかぁ。
最後も、復讐心だけであそこまでするってのは、どんだけステージをばかにしているのか。

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そもそもしょっぱなの事件である、楽譜盗難騒ぎの犯人は?
彼女に別れをもちかけたけど、二人はそんな仲だったのか?
交通事故の現場は、ひっくり返った車の処理はどうなったか?

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サイコホラーと評する人もいるけど、私は、中途半端なキレ芸を交互に見せ合うコメディーと受け取りましたm(_ _)m


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by takako98765 | 2015-05-06 20:40 | シネマ | Comments(0)

『わが闇。』wowow

『わが闇。』wowow
ナイロン100℃結成20周年記念企画第三弾
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:犬山イヌコ 峯村リエ みのすけ 三宅弘城 大倉孝二 松永玲子
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ケラさんの舞台は幾つか拝見しているのだけど、何れもプロデュース企画で、ナイロン100℃に足を運んだことがない。
これはつまり、足を運ぼうと思った作品とは出会っていなかった、という事で。
大倉孝二は大好きなのだけどケラさんうぅーーん、という感じでした。
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それがため、ずいぶん前にwowow録画されていた本作品も塩漬け状態になっていて
今更ようやく見たら、その面白さに「何でもっと早く観なかった」と悶絶している次第です。
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ケラさんの懐の深さを前に、ただただひれ伏すばかり。
てか、今まで見てきたケラ作品って何だったの???
プロデュース作品の闇に目を見開かされた一作。


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by takako98765 | 2015-05-04 22:02 | ステージ | Comments(0)