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酒とシネマと不登校児な日々

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【ズートピア】

【ズートピア】

原案:バイロン・ハワード、リッチ・ムーア
監督:リッチ・ムーア、バイロン・ハワード
脚本:ジャレッド・ブッシュ、フィル・ジョンストン

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普遍的なテーマ。
シンプルなプロット。
わかりやすいキャラクター。
なのに観客の年齢によって幾層もの味わいが用意されている。
見事です。

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アニメでなければ、そしてキャラクターが動物でなければ成立しない世界。
ジブリの社長も「すごいの見ちゃった」と言ったとか言わないとか。

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笑えるところは案外少ないですが、「ナマケモノ」は秀逸!
吹き替え版で『アナ雪』を揶揄するセリフがあったのが大受け♪

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by takako98765 | 2016-04-30 16:53 | シネマ | Comments(0)

【ルーム】

【ルーム】

監督:レニー・エイブラハムソン
原作・脚本:エマ・ドナヒュー(『部屋』講談社)
出演:ブリー・ラーソン、ジェイコブ・トレンブリー、ジョアン・アレン

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アカデミー賞主演女優賞受賞、ゴールデングローブ賞主演女優賞受賞。他。

数卯年前のアカデミー賞受賞作品を「ドラマチックな展開だがドラマを描いてない」と放言した事を思い出しました。

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本作はその逆、センセーショナルな事件ではなく、犯罪被害者のその後に焦点を当てています。

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多くの人は、7年間監禁された部屋から親子が脱出するまでを描いた、よくあるホラーやスリラーなのだと観てしまう。
私もそうでした。しかし二人は序盤に案外あっさりと監禁生活を抜け出し、警察に保護。そしてそこから本当のドラマが始まる。

マスコミへの対応、社会への適応、犯罪者の子を妊娠したら生むべきなのか、自分で育てるべきなのか、養子に出すべきなのか。子供が大きくなったら父親のことはどう説明するのか。
母親が精神的に崩壊していく姿が、とても繊細に描かれていきます。


まずは全ての土台となるプロット&脚本が秀逸。
7年間、見知らぬ男性に監禁された末に出来た子。
その子の存在に、受け入れた母親に、獏とした嫌悪感を抱く人は少なくない。

そして、生まれて初めて「部屋」の外に出た5歳児の混乱。

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最愛の子どもを時に暗い目で見てしまう年若い母親と、二人を必死に支える年若い祖父母。

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演者がそれぞれ素晴らしい。ブリーはアカデミー他多くの賞を受賞したけど、他の演者達にも欲しかったな。

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この瑞々しくも繊細かつ骨太な作品をまとめ上げたエイブラムソン監督にも拍手。
日常を描いていく作品だと、エンディングが難しいけど、本作は「これしかない」の見事な着地。
今年50歳、長くインディであまり知られていなかったけど、これを機にガンガン撮りまくって頂きたいです。


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by takako98765 | 2016-04-14 10:58 | シネマ | Comments(0)

【モヒカン故郷に帰る】

【モヒカン故郷に帰る】

監督・脚本:沖田修一
出演:松田龍平、柄本明、前田敦子、もたいまさこ、千葉雄大、木場勝己

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「南極料理人」「横道世之介」の、敬愛してやまぬ沖田監督が、
親の死という避けては通れぬ世の常を、笑って笑ってちょっとしんみりしてまた笑ってな世界観で描きました。

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トランペット小僧の「ウソですかっぱ寿司」

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宅配ピザシーンの「これという事で」

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別れの「ビックになれよ~」など

観た人にしか分からない爆笑名シーンは数あれど、
木場さんと柄本さんの将棋シーンが、一番印象に残りました。
特に木場さん。
彼が醸し出す、ほんわり切ない空気がたまんなかった。思い出しただけで泣けてくる。

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そしてもたいさん。
ここ何年かはキャラクター化した「もたいまさこ」役が多いように感じていましたが、本作では地方の小島で暮らす市井の名も無き「母」「妻」をのびのびと演じられていて、とても楽しそうでした。

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龍平、柄本さんがめちゃくちゃいいのは言わずがもがな。

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愛すべきダメ女をやらせたら天下一品の前田敦子。
あっちゃんのキャラが『もらとりあむタマ子(2013年、監督:山下敦弘)』の続編のように思えてならなかった。
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80分弱の小品なので、お時間があるようなら、モヒカンの前に是非タマ子をご覧下さいませ。
こちらも絶品です(^^)


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by takako98765 | 2016-04-12 18:43 | シネマ | Comments(0)

【SHORT GUN  東京ハイビームVol.9】

【SHORT GUN  東京ハイビームVol.9】


演出:吉村ゆう

作:吉村ゆう、鈴木アツト、葛西健夫、鹿目由紀

80分3本のショートストーリー

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劇場は、元barを改築したキャパ50の小さな小屋。
遠い日、この店のBarカウンターで20代を過ごした私と、今まさにど真ん中な演者達にあった距離感が、芝居が進むにつれて薄れていくのが心地よかった(^^)

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結婚式が舞台のイタイ話2本は、年長者にとっては青春あるあるだけど、彼らにとっては「今まさに」なんだろうな~~頑張れよと全員の肩を叩いて回りたくなりました。

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打ち上げにも参加させていただき、久しぶりに「居酒屋あるある若者メニュー」各種食べました。
懐かしい味が楽しかったです(^^)

明日・明後日は13:00~と18:00~の二本立て。
ステージカフェ下北沢亭にて。

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ご興味あるかたはゼヒ(^^)


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by takako98765 | 2016-04-08 15:32 | ステージ | Comments(0)

【家族はつらいよ】

【家族はつらいよ】

監督:山田洋次
脚本:山田洋次、平松恵美子
出演:橋爪功、吉行和子、夏川結衣、西村雅彦

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『妻よ、笑顔を下さい。夫よ、離婚を下さい』
同じ生活をしていても、男と女間とではこうも違うな喜劇です。

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でもリアリティは満載。
暮らしの中で、薄皮を一枚ずつ剥ぐように、愛情が消えていくのを見つめる妻の哀しみに、遠い日の母のぼやきが耳に蘇り、
あの母の年頃になった私の横顔が重なる、時に娘、時に妻として感じ入る2時間弱でした。

是枝組の予告で樹木希林さんをお見かけしましたが、吉行さんと樹木さんの共通点は妙なお芝居をしない事だね♪

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by takako98765 | 2016-04-07 12:47 | シネマ | Comments(0)

【リリーのすべて】

【リリーのすべて】

監督:トム・フーパー

原作:デヴィッド・エバーショフ「The Danish Girl」(2000年刊行、邦題「世界で初めて女性に変身した男と、その妻の愛の物語」)
脚本:ルシンダ・コクソン
出演:エディ・レッドメイン、アリシア・ヴィキャンデル、マティアス・スーナールツ

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「英国王のスピーチ」のフーパー監督と、「博士と彼女のセオリー」のレッドメインというアカデミー賞コンビが
レミゼ以来2度目のタッグを組み、世界で初めて性別適合手術を受けたリリー・エルベを描いた伝記ドラマ。
本作でアリシア・ヴィキャンデルがアカデミー賞助演女優賞受賞。


端整で上品な画と、抑制された音(音楽)が生み出す心地よい緊張感がたまらない。
演じきることに身も心も捧げているかのごときレッドメイン。

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妻の葛藤、その苦しみ切なさ無償の愛を体現するアリシア。

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のぞき部屋での演出では、ここぞとケレン味を爆発させるフーバー監督。
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個人的には、スーナーツル演じたジェントルマンがめっちゃツボでした。

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ほんと気持ちいい。

It'sプロ集団やで~


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by takako98765 | 2016-04-06 20:41 | シネマ | Comments(0)

【僕だけがいない街】

【僕だけがいない街】
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監督:平川雄一朗
原作:三部けい
脚本:後藤法子
出演:藤原竜也、有村架純、鈴木梨央、中川翼

原作未読、アニメ未観。
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原作は未だ連載中なので、終わらせ方が難しいところですが
鈴木梨央ちゃん&中川翼くんの小学生編は面白かったです。
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何も無理して今やらなくても良かったんじゃないかなぁ。


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by takako98765 | 2016-04-05 20:55 | シネマ | Comments(0)

【蜜のあわれ】

【蜜のあわれ】

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監督:石井岳龍
原作:室生犀星
脚本:港岳彦
出演:二階堂ふみ、大杉漣、真木よう子


前作「シャニダールの花」がちょっと良くわからなかったのだけど、

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やはり「逆噴射家族」の石井聰互であるなら行かねばならぬと、

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初日にはせ参じました。

テーマは老いとエロスって事なんだろうけど、二階堂ふみが醸し出すエロスは一般的なソレとは違い、例えるなら渋いブルーチーズに甘ったるいハチミツかけた味わいで、ハマる人はハマる。
石井監督の「オラオラこんなのが好きだろうオメーラ」な声が聞こえそうなほどの200%二階堂ふみ。

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方やカノジョに翻弄される大杉漣のジジィっぷりもハンパなく、中でもカノジョに去れた時の1ショットは抱腹絶倒。

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緩い水ようかんが地表を覆っているようなとろんとした梅雨の昼下がりに、椅子のスプリングが壊れている名画座2本立てで、もう一度見たい。

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息子にプロット伝えたら「それ舞台じゃない?」と言われたけど、確かに舞台劇でも見てみたい。


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by takako98765 | 2016-04-01 19:56 | シネマ | Comments(0)