ブログトップ

酒とシネマと不登校児な日々

takako987.exblog.jp

<   2017年 09月 ( 10 )   > この月の画像一覧

【薄い桃色のかたまり】

【薄い桃色のかたまり】
埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 インサイド・シアター(大ホール内)
作・演出:岩松了
出演:さいたまゴールド・シアター。さいたまネクスト・シアター。

f0320408_17345988.png

平均年齢78歳を誇るさいたまゴールド・シアターが、初めて蜷川幸雄以外の
演出家を迎えた本公演。
土臭い作風だが室内劇が多い岩松作品には珍しい、スケールの大きな話。
これは蜷川さんを意識されたのかな。

f0320408_17350449.png

齢を重ねた者だけが醸し出せる柔らかな空気に散りばめられた毒っけが面白かった。
実に人間臭い役柄を演じるゴールド達だが、俯瞰すると森の精霊のようにも思えた。


[PR]
by takako98765 | 2017-09-29 17:36 | ステージ | Comments(0)

【ワーニャ伯父さん】新国立劇場

【ワーニャ伯父さん】
新国立劇場

作:アントン・チェーホフ
上演台本・演出:ケラリーノ・サンドロビッチ
出演:段田安則、宮沢りえ、黒木華、山崎一、横田栄司、立石凉子、小野武彦
ギター演奏:伏見蛍

f0320408_17171411.jpg

何故いまチェーホフなのか?
チェーホフに笑いは必要か?
ケラさんにとってチェーホフとは?

観劇後、同行した友人達とそんな事を語り合いました。

f0320408_17171529.jpg

枝葉を剪定された「ケラ版ワーニャ伯父さん」は、
風通しがよく現代的で大変見易くなってはいるのだけど、
触れてはいけない根っ子部分にまでナタをふるってしまった。
ザックリ言うと、そんな感じの結論になりました。

f0320408_17173882.jpg

宗教画のような舞台美術、計算され尽くしたライティング、ギターの音色は素晴らしいの一言。
りえちゃんの美しさは無論だが、エンディングの薄暗闇の中で涙する華ちゃんのオーラが半端なかったです。



[PR]
by takako98765 | 2017-09-25 17:19 | ステージ | Comments(0)

【謎の変奏曲】 世田谷パブリックシアター

【謎の変奏曲】
世田谷パブリックシアター

作:エリック=エマニュエル・シュミット
演出:森新太郎
翻訳:岩切正一郎
出演:橋爪功、井上芳雄

f0320408_20205528.jpg

孤島で暮らす偏屈なノーベル賞作家の元に、取材に訪れる一人の新聞記者。
しかし二人の会話は徐々にずれ、関係も変わっていく。
果たして記者が来訪した本当の目的は? 作家の隠された真実とは?

この概要から、幾つもの名作が生まれた。
本作品もご多分に漏れず面白かった。

f0320408_20210127.jpg
だが最初の「実は・・・」が出るまでが長かった。
前半1時間のところ15分近く延びた。
二人芝居だから、まあこういう事もあるけど、ちょっと辛かったかな。

f0320408_20205938.jpg


[PR]
by takako98765 | 2017-09-20 20:23 | ステージ | Comments(0)

【三度目の殺人】

【三度目の殺人】
原案・監督・脚本:是枝裕和
出演:役所広司、福山雅治、広瀬すず、斉藤由貴、吉田鋼太郎、

f0320408_12115992.jpg

脚本は、7人の弁護士集団と共に、一部逆算などしつつ練り上げたそうで、
なるほど実に生々しい展開なのだが、種田陽平の美術がその色彩を変え、
散りばめられたメタファーをヘンデルとグレーテルのように拾い進むウチに、気付けば深いラビリンスに迷い込んでいる。

f0320408_12120653.jpg

役者陣も演出も抜きん出た、近年まれに見る傑作です。

f0320408_12131893.jpg

ただ事実はどうだったのかについては最後まで明かされず、
帰りのエレベーター内は「なにコレ難しすぎてわかんな~い」の大合唱。
いやいや何でもかんでもわかっちゃったらつまらんじゃないか。
そう思える人にだけオススメします(^^)


[PR]
by takako98765 | 2017-09-19 12:14 | シネマ | Comments(0)

【奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール】

【奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール】

原作:渋谷直角
監督・脚本:大根仁
出演:妻夫木聡、水原希子、新井浩文、安藤サクラ、松尾スズキ

f0320408_18371634.jpg

モテキTVver.が好きで、
奥田民生が程ほど好きで、
希子がエロ可愛いと思える人
ラブコメをケタケタ笑って楽しみたい人には、超オススメだけど、

モテキ映画ver.が好きで、
奥田民生が大大大好きで、
希子に魅力を感じない人、
ラブコメに人生に有益な何かを求める人には、決してオススメしません。

f0320408_18375621.jpg

あと濃厚ディープキスシーン蝉しぐれ状態なので、観に行く人を選びましょうね。

私は餅のロンで大好き。でも最後失速しちゃったのがちょっと残念かな。

f0320408_18401407.jpg

個人的には、戸越銀座や駒沢公園など身近なスポットがオシャレ人間御用達のように使われていたのがツボ。
特にナウなヤングの巣窟と化していた赤鬼と、ツマミの説明をする健ちゃん&包丁握る箕さんが光ってました(^^)

f0320408_18371868.jpg


[PR]
by takako98765 | 2017-09-18 18:41 | シネマ | Comments(0)

【怪盗グルーのミニオン大脱走】

【怪盗グルーのミニオン大脱走】
監督:ピエール・コフィン / カイル・バルダ
脚本:シンコ・ポール / ケン・ダウリオ
声優:笑福亭鶴瓶、生瀬勝久、中島美嘉、芦田愛菜、松山ケンイチ
f0320408_17513861.jpg
チビッコに大人気のミニオンと、80年代ディスコソングを組み合わせる事で、
幅広い年齢層のハートを鷲掴み❤
これは見事な勝利!!
f0320408_17513587.jpg
だがプロットは個性のない幕の内弁当で、次回への橋渡し的な色合いが強い。
家族みんなで楽しめる稀有な作品なので、もちっと頑張って頂きたい。


[PR]
by takako98765 | 2017-09-15 17:52 | シネマ | Comments(0)

【ダンケルク】

【ダンケルク】

監督・脚本:クリストファー・ノーラン
出演:ハリー・スタイルズ、トム・ハーディ、マーク・ライランス、ケネス・ブラナー

f0320408_16435499.jpg

戦争には突出したスーパーマンが居るわけではなく、
現場にいる兵士にも、自分の身に一体何が行っているのか判らず、
ただただ右往左往と、阿鼻叫喚地獄だけが果てしなく続いている。

f0320408_16435744.jpg

キャラクターをギリギリまで削ぎ落とした「その他大勢の一人」が顔も見えない敵に翻弄される様は、
今まで見慣れてきた戦争映画とは大分違うが、実にリアルで写実的。

IMAXで観たが、さすがノーラン、かなりの迫力。
冒頭軽く酔いました。
どうやって撮ったのかの画もスゴイが、マジ死ぬんじゃないかと思った役者も少なくなさそう。


[PR]
by takako98765 | 2017-09-14 16:45 | シネマ | Comments(0)

【CRIMES OF THE HEART―心の罪―】

【CRIMES OF THE HEART―心の罪―】
シアタートラム

作:ベス・ヘンリー
翻訳:浦部千鶴
演出:小川絵梨子
出演:安田成美、那須佐代子、伊勢可世、岡本健一

1981年ピューリッツァー賞/ニューヨーク劇評家賞受賞。

f0320408_11234320.jpg

いわゆる三姉妹物。

f0320408_11234074.jpg
ザックリとした質感が初秋にGOOD!
伊勢佳世さんの巧みさが光っていました。


[PR]
by takako98765 | 2017-09-13 11:25 | Comments(0)

【超体感ステージ『キャプテン翼』

【超体感ステージ『キャプテン翼』

演出:EBIKEN
脚本:加世田剛
出演:元木聖也、田中稔彦、北村悠、

f0320408_16523894.jpg

全体を俯瞰すればストレートプレイではあるが、やはりメインは後半のアクション。
フリースタイルのヒップホップ、マイム、ジャズ、エスニック・ダンスなどを組み合わせた独自のパフォーマンスを、試合に見立てて繰り広げる数十分は、パワフルな出演者達の熱量と相まって見どころ充分。

f0320408_16523588.jpg

一方で、インタラクションテクノロジー・ハブティクス技術と銘打たれた【プレミアム体感シート】は、残念。
また、ボケたスライド(!)や、ペラペラセットなど、スズナリ劇場でもかくやの美術が、輪をかけて残念。
そんなこんなで企画に対しては疑問を持つが、必死で踏ん張り食い下がった出演者達には拍手を送りたい。
同じスタッフ・メンバーで、原作にとらわれず思う存分にパフォーマンスを魅せる、オリジナル作品が見たい。


[PR]
by takako98765 | 2017-09-03 16:54 | ステージ | Comments(0)

【幼な子われらに生まれ】

【幼な子われらに生まれ】

原作:重松清
監督:三島有紀子
脚本:荒井晴彦
出演:浅野忠信、田中麗奈、宮藤官九郎、寺島しのぶ

f0320408_15035513.jpg

久しぶりにヒリヒリする邦画を観た。
荒井晴彦✕三島有紀子の化学反応が、リアルでありながらも浮遊感漂う一種独特の世界を構築。
特に三島監督。
メジャーデビュー『しあわせのパン(2012年)』から僅か5年とは思えぬ達者ぶりには舌を巻く。
次作が気になる監督ランキング暫定1位かもしれない。

f0320408_15055540.jpg

宮藤官九郎が良かった、屋上のスーツ姿の似合わなさに泣けた。


[PR]
by takako98765 | 2017-09-02 15:08 | シネマ | Comments(0)