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酒とシネマと不登校児な日々

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【SING/シング】吹替版

【SING/シング】吹替版

監督・脚本:ガース・ジェニングス
声優:内村光良、MISIA、長澤まさみ、大橋卓弥、山寺宏一

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シンプルかつありがちなプロットなので、ネット見た限りで脚本を評価しているレビューは皆無でしたが、私は、見事すぎる本に、たたただ圧倒されていました。
特に、後半のコンサート。
たえず数本のドラマを同時進行させ、弛れがちな感動シーンでも緊張感を失わず、それがまた次のシーンの布石になるという、言うは易く行うは難しな職人技は天晴れ過ぎて、思わず涙がでちゃいました。

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夢に対する努力や挫折がしっかり描かれており、後味も良い。
『ズートピア(2016年)の100倍、

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『ラ・ラ・ランド(2017年)』の1000倍

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面白かった。


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# by takako98765 | 2017-04-14 18:35 | シネマ | Comments(0)

【3月のライオン 前編】

【3月のライオン前編】

原作:羽海野チカ『3月のライオン(白泉社)』
監督:大友啓史
脚本:岩下悠子、渡部亮平、大友啓史
出演:神木隆之介、伊藤英明、佐々木蔵之介、加瀬亮、豊川悦司、有森架純

原作既読・アニメ未観。

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脚本も、演出も文句のつけようがないが、何よりキャスティングの勝利。
大友監督お得意のケレン味たっぷりなド派手映像を封印できたのも、彼ら演者達を信頼しているからに他ならない。

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「生きるための将棋」という言葉に如何に説得力を持たせるか。
前編はその一点を突き詰めた話だと言える。
その分、原作の主軸である家族団らんは端にやられてしまったが、対局シーンの見応えは十二分にあり、鮮やか過ぎるエンディングに「この続きを是非とも観たい」と思わされた。


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# by takako98765 | 2017-04-13 18:51 | シネマ | Comments(0)

【ムーンライト】

【ムーンライト】

監督:バリー・ジェンキンス
原作:タレル・アルヴィン・マクレイニー"In Moonlight Black Boys Look Blue"
脚本:バリー・ジェンキンス、タレル・アルヴィン・マクレイニー
出演:トレヴァンテ・ローズ、アンドレ・ホランド、ジャネール・モネイ、アシュトン・サンダース
製作総指揮:ブラット・ピット

74回ゴールデン・グローブ賞作品賞受賞。
89回アカデミー賞作品賞、助演男優賞、脚色賞受賞。

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貧困地域、LGBTIゆえのイジメ、麻薬中毒の親を持つアフリカ系少年の、
10歳、15歳、20歳のひとときを切り取った3章立ての作品。
「社会派ドラマ」と銘打たれているけど、ゲイとしてのアイディンティティ確立までを描いた極めて私的な話、と私は受け取りました。

前期・中期はイジメ暴力や親の虐待シーンが多く正視が辛かったけど、後期のシークエンス、片岡義男作品と通じる言葉少なな男二人に「詫び寂び」の香りを感じたのは、きっと私だけなんだろうなグスングスン、マイノリティーな感性(/_;)。

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映像は甘々のピントとか色々面白かったけど、ちょっと多すぎた。というか狙いすぎ。
でも、それこそが2本目でアカデミーを取った新進気鋭監督ならでこそのパワーなんだろうな。
次回作も楽しみ(^^)


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# by takako98765 | 2017-04-11 18:36 | シネマ | Comments(0)

【キングコング: 髑髏島の巨神】

【キングコング: 髑髏島の巨神】

監督: ジョーダン・ヴォート=ロバーツ
原作: ジョン・ゲイティンズ
脚本:ダン・ギルロイ、マックス・ボレンスタイン
出演:トム・ビドルストン、サミュエル・L・ジャクソン、ブリー・ラーソン、

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いやはや、まったくもって超絶面白かったです。
前半、登場人物の説明が若干もたつきましたが、島に着いてからは一気呵成の怪獣バトルが桜満開の上野公園のように華やか。
巨大トカゲ、巨大蜘蛛、巨大蛸、巨大水牛、キングコングの墓場。
人間同士の関係は、ベトナム戦争を描いた一連の映画群。人間とコングの関係は『もののけ姫(1997年)』の影響ありあり。
そのデジャブ感はマイナスどころか、このエンターテイメント作品に香ばしさをプラス。
勢いに乗った作品はスゴイもんだなぁと改めて感心しました。

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また、作品を通して「一世一代の勇気を振り絞ってヒーローを演じると次の瞬間殺される」を繰り返し若い観客に伝える脚本家の屈託も、嫌いじゃないです。

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是非、大スクリーンで(^^)


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# by takako98765 | 2017-04-07 21:27 | Comments(0)

【佐野元春スポークンワーズ・ライブ In Motion2017「変容」】

【佐野元春スポークンワーズ・ライブ In Motion2017「変容」】
バンドメンバー:井上鑑・金子飛鳥・高水健司・山木秀夫

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90年初頭から、cafeボヘミア文化を提唱してきた佐野元春らしいステージ。
前半、詩もリーディングにも力が入りすぎていて、人によっては、若き日の村上龍が得意としていた、カリスマのプロパガンダを彷彿したのではなかろうか。
しかし後半、若かった時代の作品になるにつれ、硬く抽象的で難解だったパフォーマンスが融解し、客席の緊張を優美な高まりに変貌させたのはお見事。

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鑑さんや飛鳥ちゃんの変幻自在なパフォーマンスにも圧倒されっぱなしの一時間半でした(^^)

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# by takako98765 | 2017-04-05 14:27 | ステージ | Comments(0)

【不信~彼女が嘘をつく理由】

【不信~彼女が嘘をつく理由】
PARCO Production

作・演出:三谷幸喜
出演:段田安則 優香 栗原英雄 戸田恵子

東京芸術劇場 シアターイースト

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ステージを中央に設えた舞台装置&演出は、大変面白く見応え充分。
プロットはケラリーノ・サンドロヴィッチ色満載だったが、実際の戯曲では一番の見せ場を、役者の独白(しかも過去形)(しかも連続)で処理するなど、ラストのオチも含め、あらゆる意味でPARCOの三谷作品だった。

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# by takako98765 | 2017-03-31 18:19 | Comments(0)

【第627回紀伊国屋寄席】

【第627回 紀伊国屋寄席】
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大変珍しい落語を聞いた。
お年を召されたこの噺家さん、話を忘れる、途中を忘れる、オチを忘れる。
「ネクタイとかけまして、えー、ネクタイとかけまして、えー、えー、何だったかなぁ」
延々この調子で、存在そのものが落語のような方。
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それにしても、志らくはつくづく談志に似てきたね。
「俺の才能は志の輔が、狂気は志らくが継いだ」という談志の言葉を、しみじみ噛み締めた新宿の夜でした。


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# by takako98765 | 2017-03-22 15:42 | ステージ | Comments(0)

【ラ・ラ・ランド】

【ラ・ラ・ランド】
監督・脚本:デミアン・チャゼル
出演:ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン

第74年ゴールデン・グローブ賞7部門受賞
第89年アカデミー賞6部門受賞

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ネットを流し見すると、右を見ても左を見ても絶賛の嵐で窒息しそう。
前作『セッション(2015年)』同様、私にとってはアララランドだったので、特にそう感じるのだろう。
本作に関しては、ヒロインが魅力的に思えなかったのが一番の要因。

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いくら映像が綺麗でも、絵葉書を見に行った訳じゃないから。
同性の友達いなそうな感じで、エマ・ワトソン断って正解。

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# by takako98765 | 2017-03-13 17:28 | シネマ | Comments(0)

【彼らが本気で編むときは、】

【彼らが本気で編むときは、】

監督・脚本:荻上直子
出演:生田斗真、桐谷健太、柿原りんか、ミムラ、小池栄子、田中美佐子

第67回ベルリン国際映画祭テディ審査員特別賞受賞

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「癒し系、スローライフなどが、私の過去の映画のイメージと言われてきました。しかし、もはや、癒してなるものか!この映画は、人生においても映画監督としても、荻上直子、第二章の始まりです。」

ご自身がパンフレットに記されているように、5年ぶりの本作は起承転結がある、似たシチュエーションの『チョコレートドーナツ(2014年)』ほど熱くもビターでも掘り下げてもいない、誰もが見やすく善人として感動を寄せやすい一作でした。

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癒やしてやるものか! でも充分癒されるので、荻上監督ご自身が根っから癒しの人なのだろう。
折角悪人を出したのなら最後まで描いて欲しかったと、小池栄子母子のその後に思いを馳せる「えぐり系」の私は、少々物足りなく思うけど、子どもの世界の描き方は素晴らしかった。

あと児相職員・江口のりこの眼差しが実にリアルで感心した。

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「脱・癒し」のさらなる飛躍を期待します。


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# by takako98765 | 2017-03-09 14:39 | シネマ | Comments(0)

【素晴らしきかな、人生】

【素晴らしきかな、人生】

監督:デビッド・フランケル
脚本:アラン・ローブ
出演:ウィル・スミス、エドワード・ノートン、ケイト・ウィンスレット、マイケル・ベーニャ、ヘレン・ミレン

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突然アホになってしまったようだ。
この作品で感動する人の気持ちがわからない。

ドミノなど小道具の使い方はシャレてるし、
舞台俳優3人を雇うのも面白く、
元妻とのクライマックスは涙を誘った。

だが、どうにも消化できないのが、
「自称・親友」達が、仕事をしなくなったスミスを会社から追放するため、CGを駆使して「統合失調症証拠写真」を捏造する点。

そりゃ、各々理由はあるのだろうが、「物事にはやって良いことと悪いことがある」のを幼稚園の頃教わらなかったのだろうか。

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何もわざわざ「会社が倒産しそう」な設定にしなくても、話は充分描けるし、十二分に面白いのに。
白米の中に混ざっていた砂を噛んだような不愉快さだけが残った。


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# by takako98765 | 2017-03-08 20:33 | シネマ | Comments(0)

【アサシンクリード】

【アサシンクリード】

監督:ジャスティン・カーゼル
脚本:ビル・コレイジ、アダム・クーパー、マイケル・レスリー
出演:マイケル・ファスベンダー、マリオン・コティヤール、ジェレミー・アイアンズ

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PS3で有名なゲームの、実写版。
私はゲームを横でチラ見していた程度なので、ストーリーの細かい点は理解できなかったが、独特な雰囲気・疾走感・爽快感には魅了された。
特にアクションシーンは『マッドマックス・怒りのデスノート(2015年)』の流れを汲んだと言えるかもしれない。

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エンドロールが「マジか!?」ってぐらい長かった。
地上波ノーカット放送と謳っていても、アレは切るな。


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# by takako98765 | 2017-03-07 18:32 | シネマ | Comments(0)

【Color of Life】

【Color of Life】

作・演出・作詞:石丸さち子
作曲・編曲:伊藤靖浩
出演:上口耕平、AKANE LIV
博品館劇場

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素晴らしく繊細な感性のシェフによるおまかせコース料理のようでした。
シンプルだが印象的なアミューズブーシェから始まり、
ポップな演出を畳み掛けて幸せな気分を盛り上げたかと思えば、
濃厚な味付けの次に、引き算の効いた余韻が深いシーンで酔わせる。
心地よい美味なる緩急に観客はただ身を任せていれば良い。

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すべてが計算されつくされていているが、それが嫌味にならないのは、
出演者2人が醸し出す透明感あふれる柔らかなオーラが大いに影響している。
だが、それすらも計算の上のように思える、圧巻の110分。
ただ、2つのエンディングの間にある時間経過を具体的に見せてくれたら、もっと面白かったかな。


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# by takako98765 | 2017-03-07 11:22 | ステージ | Comments(0)

【ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(吹替版)】

【ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(吹替版)】

監督:ディム・バートン
原作:ランサム・リグズ「ハヤブサが守る家」
脚本:ジェーン・ゴールドマン
出演:エバ・グリーン、エイサ・バターフィールド、サミュエル・ジェクソン

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ポスターからは「アダムスファミリー(1991年)」の

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「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(2007年)」

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みたいな感じかなと思っていました。

そしたらティン・バートン版ハリーポッターでビックリ!

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いやあ面白かったです。
モノクロと違えるほど映像の明度&彩度が低く、ミス・ベレグリンの登場までは若干持て余しましたが、
バートンWORLDに突入してからの展開、特に活劇の見事なはじけっぷりにはヤンヤヤンヤの大喝采。

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映画ファンはみなラララ一直線かと思ったけど、吹替版はほぼ満席。
ジョニデ出ずともバートンの根強い人気、映画ファンとして心強いです。

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同行したASDの息子の評価はA-。

「すごく満足したけど、言葉にならない何かが足りない」だそうです。

前半、良く堪えたなと思ったけど、本人はノリノリで観ていたそうです。


ちなみに彼の「サバイバルファミリー」評価はB+でした。


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# by takako98765 | 2017-03-02 17:21 | シネマ | Comments(0)

【エリザのために】

【エリザのために】

監督・脚本・製作:クリスディアン・ムンジウ
出演:アドリアン・ティティエニ、マリア・ドラグシ、リア・ブグナル、リナ・マノヴィッチ

第69回カンヌ国際映画祭監督賞受賞。
(ルーマニア・フランス・ベルギー合作)
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一人娘のことが心配で堪らない、心身ともに少々だらしない父親が主役。
暴漢に襲われ、不安定な精神状態で留学試験に臨む娘の為に、試験に手心を加えて貰おうと奔走する父親。
反発する娘。娘の恋人との確執。不倫相手の妊娠。妻からの三行半。警察署長への嘆願。友人の副市長。試験監督への賄賂。調査を始める検察官。あれやこれや。
あげく、試験の結果が上手くいきそうなムードが着地点で、色々と広げた話は回収されない。
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肩透かしもたいがいにせぇと言いたいところだが、混迷するルーマニアの歪な空気はよく伝わってきた。
その空気はフランスを含むEU加盟国でより強い共感を得、だからこそのカンヌ受賞だったのではないか。
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でもまあEUとか関係なしに万国共通なのは、娘を持つお父さんの大変さ。
世界中のお父さん、FAITH!!


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# by takako98765 | 2017-02-25 14:33 | Comments(0)

【陥没】

【陥没/Bunkamuraシアターコクーン】
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:井上芳雄、小池栄子、松岡茉優、犬山イヌコ、緒川たまき、高橋惠子、生瀬勝久

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何の予習もせず、タイトルから勝手に硬いイメージを持って参戦。
なもんで、流れに乗るまで少しかかってしまったけど、ホテルのロビー2幕物の、ちょっとワチャワチャしたコメディー。
「チェーホフが『真夏の世の夢』を演出したような作品」とケラさん自ら説明されてた、まさにそんな感じ。

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ただ「昭和三部作」の完結編と銘打たれると、それはどうなんだろう。
確かに新幹線やオリンピックの話題は出て来るし、お母さんは典型的な戦前女子だけど、まんま現代が舞台と言われても全く違和感ない。
御自身による前作『キネマと恋人(2016)』が昭和臭満載だったので、特にそう思うのかもしれないけど。

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ベテラン勢の中で松岡茉優が好演。
ケラさんの寵愛独り占めな緒川たまきと絶大なる信頼を寄せられている小池栄子の姉御っぷり、

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存在感ありすぎの高橋恵子のあっと驚くコミカル芝居、
そして何といっても舞台をめちゃめちゃ楽しんでいる感満載の生瀬勝久が魅せまくり、
と~っても幸せな気分になれた3時間半でした。


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# by takako98765 | 2017-02-23 20:46 | ステージ | Comments(0)

【たかが世界の終わりに】

【たかが世界の終わりに】

監督・脚本・編集:グザヴィエ・ドラン
原作:ジャン=リュック・ラガルス「まさに世界の終わり(戯曲)」
出演:ギャスパー・ワリエル、レア・セドゥー、マリオン・コティヤール、バンサン・カッセル、ナタリー・バイ

第69回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞(2016年)

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12年ぶりに帰省した次男が、家族に余命僅かな事を告げようとするが、今は家長である長男に「我が家に面倒を持ち込むな」と追い出される話。
登場人物は他に母・妹・兄嫁だけ、計5人が延々と口喧嘩をしている99分でした。

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『8月の家族たち(2013年)』みたいな話なんかな~と思っていたが、さすがカンヌ、あんなサービス精神は欠片もない。
兄の捻れた感情とか、それを見守る嫁のパワハラ被害者のような目とか、ドランの繊細な描写は吐息のように美しいが、いかんせんキャンキャンした怒鳴り合いの連続で、生理的にグッタリ疲れてしまった。

隣の方は寝てらしたし、途中退席される方もちらほらの有楽町からお伝えしました。


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# by takako98765 | 2017-02-22 20:22 | Comments(0)

【愚行録】

【愚行録】

監督・編集:石川慶
原作:貫井徳郎「愚行録」
脚本:向井康介
出演:妻夫木聡、満島ひかり、小出恵介、臼田あさ美、市川由衣
プロデユース:森昌行

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まず、石川慶監督が素晴らしい。
本作が初長編との事だが、映像、編集、無音の使い方など、全てに力が入りすぎている点をさし引いても堂々たる長編デビュー。

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また、撮影監督に石川監督がポーランドの映画学校で同窓だったニエミイスキを起用した点も◎。
現代はグリーンがかった暗めのトーン、過去はライトを明るく入れるなど、独特なトーンを貫いているのは「北野武」と通じ、なるほど北野オフィス代表・森昌行プロデユースと合点。

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かように北野WORLDと、キャストだけでなくテーマも類似の『悪人(2010年)』がお好みの方には、ぜひともお勧めしたい。
イヤミス帝王・貫井徳郎原作だけあってHAPPYにはなりえませんが、私は好きです(^^)


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# by takako98765 | 2017-02-20 20:54 | シネマ | Comments(0)

【サバイバルファミリー】

【サバイバルファミリー】

監督・原案・脚本:矢口史靖
脚本協力:矢口純子
出演:小日向文世、深津絵里、泉澤祐希、葵わかな、時任三郎、大地康雄

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特異なシチュエーションドラマの場合、達者な演者と監督がいれば脚本は要らないんじゃないかと思う事がある。
この作品もそう。
四人の演者さん達には、惜しみない拍手を送りたい。

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ただもう少しコメディーに徹したテンポが欲しかったかも。
いや、コメディーというよりは「喜劇」だな。この作品は、ニュアンスとして。

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また、冒頭に「何故こうなったのか」の説明がなかったのは痛かった。
原因不明は構わないが、例えば高校のシーンで男子高校生達が仮説を激論しあっていてもいいし、なんなら主人公が「電池や車までもっておかしいじゃないか!」とキレてもいい。
『本能寺ホテル(2018年)』と異なり、世にも奇妙な物語ではないので、作り手側からなんらかのエクスキューズが欲しかった。

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そして、チャオ東(MOZU(2015年))のような時任三郎がサイコーにいかしてました♪

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# by takako98765 | 2017-02-16 18:40 | シネマ | Comments(0)

【春風亭昇太35周年】

【春風亭昇太35周年】
第27回下北沢演劇祭参加作品 春風亭昇太プロデュース「下北沢演芸祭2017」
本多劇場

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昇太を知ったのは『タイガー&ドラゴン(TV・2005年)』前後。
同世代なのでマクラは元より新作は特に共感をもって聞けたし、「幾つになっても若手」、その割には。落語芸術協会理事に収まっているチャッカリなところも、
『幾つになってもアイドルの松田聖子』と重なり、違和感なく応援できた。

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今回の、自分史をなぞらった演目の並びは35周年にふさわしく、
特に『悲しみにてやんでぃ」には、あの時代特有の香りにシミジミしました。

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全く似ていない談志のモノマネも良かった。
いつまでも『若手の大御所』でいてください。

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# by takako98765 | 2017-02-04 17:28 | ステージ | Comments(0)

【ザ・空気/二兎社】

【ザ・空気/二兎社】東京芸術劇場
作・演出:永井愛
出演: 田中哲司 若村麻由美 江口のりこ 大窪人衛 木場勝己

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人気テレビ報道番組の現場を舞台に、報道圧力や自主規制を描いた社会派エンターティメント。
空気によって信念が削られていく様は「ホラー」と称してもいいかもしれない。

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これは対岸の火ではなく、この国のあらゆる業種の現場でも起こなわれている。

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エピローグに、空気で左右される国民性である事を一人ひとりが自覚しないと、この国はとんでもないところに流れていくぞ、というストレートなメッセージつき。


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# by takako98765 | 2017-02-03 11:50 | ステージ | Comments(0)

【沈黙ーサイレントー】

【沈黙ーサイレントー】

監督:マーティン・スコセッシ
脚本:ジェイ・コックス、マーティン・スコセッシ
原作:遠藤周作『沈黙』
出演:アンドリュー・ガーフィールド、リーアム・ニーソン、アダム・ドライヴァー、窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形

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久しぶりに出会った噛みでのある作品で、159分は長くありませんでした。
キリスト教の話ではあるのだけど、宗教論や政治話に触れず傾かず、しかも悪人を一人も登場させない本は見事(原作なのかな?)。
その肝となる、大変難しい役をイッセー尾形が好演。

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あの役だけ人間味がないんだよね。英語ペラペラだし、彼の存在・彼の立ち位置こそが人間から見た神と等しい。

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そして、中盤からのキチジローは、ロドリゴの幻覚じゃないかと密かに思っています。


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# by takako98765 | 2017-01-31 18:18 | シネマ | Comments(2)

【新宿スワンⅡ】

【新宿スワンⅡ】

原作:和久井健(新宿スワン)
監督:園子温
脚本:水島力也
編集:谷川創平
出演:綾野剛、浅野忠信、伊勢谷友介、金子ノブアキ、深水元基
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どれほど製作費が高くても、安っぽい印象を受ける映画がある。
そんな言い方は失礼だというなら、「雑」という言葉に置き換えてもいい。

たとえば、こういう事。

仲間の窮地に颯爽と駆けつける、艶やかな新宿の超高級クラブのホステス20余名。
YES!
盛装で美女コンテスト会場に向かう、凛としてた彼女達の表情。
YES!YES!
とりどりのハイヒールが進んでいく実に美しいカットが畳み掛ける。
靴フェチ・足フェチ・脹脛フェチでなくとも、YES!YES!YES!

ーーその中に、サイズが合っていないハイヒールが一足!!!!

さすがにパカパカまではしていないので、0.5cm大きい位でしょうか。
それでも白いヒールグリップと踵の間に黒い影がくっきり映っていた。

現場で見逃したとしても、編集の時に気づかぬハズはないし、
上記のような繋ぎなので他カットと差し替えられない訳でもない。

超高級クラブの女は、サイズの合わない靴など履かない事を知らなかったのか。
本筋に関係ないから、これ位どうでもいいと思ったのか。
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園子温監督だから、意図して「雑」に「安っぽく」作られる事もままある。
でもそれらは今回の「物理的な雑」とは違う次元の話。
編集室でどんなドラマが繰り広げられたのか、作品以上の興味がある。




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# by takako98765 | 2017-01-27 18:27 | シネマ | Comments(0)

【本能寺ホテル】

【本能寺ホテル】

監督:鈴木雅之
脚本:相沢友子
出演:綾瀬はるか 堤真一 濱田岳 平山浩行 風間杜夫

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バストゆさゆさが印象的だった『プリンセストヨトミ(2011年)』のスタッフ&キャスト再結集の、個人的に最も楽しみにしていた一作。
原作者との醜聞は誠に残念だが、「脚本家に罪はなく相沢友子の100%オリジナル作品」という原作者の明言がゆいつの救い。

『世にも奇妙な物語(TV1990~)』を彷彿させるプロットと演出。
このチームお約束の綾瀬はるかバストゆさゆさも健在。

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鈴木雅之監督は、何でもない1シーンを、フラットに、しかしメチャクチャ印象的に撮る名手。
『29歳のクリスマス(TV1994年)の、水野真紀に「お姉さま♪」とやり込められたヒロイン2人の化粧室髪バサバサシーンを筆頭に、どの作品の中にも鮮烈な1カットを残す。

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本作では、明智の謀反を伝える時の、森蘭丸と織田信長の気配あり方空気感が見事過ぎるほど見事。
基本シブチンの私だが、この一瞬をもう一度観るためなら1800円も惜しくない。

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また『王様のレストラン(TV1995年)』で知られる、クスクスコメディーの第一人者でもある。
今回も、風間杜夫が登場するシーンは、ずっとクスクス笑っていた。
実に幸せな気分になれた。

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スクリーンに映える映画的な描写も多く、「真田丸」の何倍も時代劇らしさを感じた。

多分、もう一度観に行く♪


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# by takako98765 | 2017-01-26 16:20 | シネマ | Comments(0)

【ユー・アー・ミー?」

【ユー・アー・ミー?/劇団ラッパ屋】
紀伊国屋ホール

作・演出:鈴木聡
出演:おかやまはじめ、木村靖司、福本伸一、弘中麻紀

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1980年前半旗揚げ小劇団中、希少な現役生き残り、50代以上に熱狂的ファンを持つ別名サラリーマン劇団のラッパ屋。
今回もいつものようにサラリーマンの群像喜劇、1セット一幕物。

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遥か遠い昔に思える「24時間働けますか」な時代、社内はそのイメージとは裏腹に情緒的でドメスティックだった。
それから幾星霜、現代の日本人サラリーマンは、当時と較べて進歩を遂げているのか、または退化しているのか。
「クリスマスキャロル(ディケンズ著)」を彷彿させるつくりで、そんな事を問われた気がする1時間55分でした。

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座席数418の規模がドンピシャリの、舞台劇でなければ成立しない見せ方がステキ♪
全体的にややセンチメンタルに傾いていたが、ギリギリのところで踏みとどまり、最後見事なうっちゃりを見せてくれた鈴木聡さんも大ステキ♪♪


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# by takako98765 | 2017-01-19 18:42 | ステージ | Comments(0)

【幸せなひとりぼっち】

【幸せなひとりぼっち】

原作:フレドリック・バックマン
監督・脚本:ハンネス・ホルム
出演:ロルフ・ラスゴード、イーダ・エングボル、バハー・パール

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世界で250万部を売り上げたベストセラー小説の映画化。
スウェーデンで5人に1人が観た、スターウォーズに勝った!がキャッチコピー。
ロルフ・ラスゴードはスウェーデンのアカデミー賞的ゴールデンビートル賞で主演男優賞と観客賞をダブル受賞。
てな事を全然知らず、スゥエーデン映画で時間が合ったから観ました(^^)

ザックリ言うと、妻に先立たれ仕事も解雇され自殺しようとする59歳偏屈ジジイが越してきた隣人に引っ張り回され、いつしか周囲に愛される人生に変わってた、なお話。
『グラントリノ(2008年)』に似てるっちゃ似てるけど、本作の方が笑いどころも多々あり、サラサラ爽やかで心地よく酔える低アルコール日本酒のよう。

ついでに言うと「首をつる直前に隣家が引越の挨拶に来て、それが元で人生が変わる」という一行あらすじは『容疑者Xの献身(2008)』と全く同じだけど、あれはとことん救いがない古酒の如き味わいだったなぁ。あらゆる意味で、アレとは正反対の作品です。

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シンプルなプロットを1時間56分飽きさせずに引っ張ったのは、役者の魅力もあるけど、それ以上に脚本の構成の妙。
過去を見せるタイミングと見せ方が実に巧みで、シンプル且つ普遍的なテーマでもありシナリオ教室の教材に最適ではないかと。

大抵の方はふんわり幸せな気分を味わえると思います。低アルなのでお正月の疲れた胃にも優しい。
おじさま好き、ツンデレ萌え、モフ猫愛好家の方々には特にお勧めです。

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# by takako98765 | 2017-01-14 14:41 | シネマ | Comments(0)

【海賊とよばれた男】

【海賊とよばれた男】

原作:百田尚樹
監督・脚本:山崎貴
出演:岡田准一、吉岡秀隆、鈴木亮平、近藤正臣、國村隼、、
堤真一✕染谷将太✕小林薫、そして綾瀬はるか。
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今年上映された邦画は、どこか70年代の香りがする作品が多く、
書店では『田中角栄コーナー』が設けられ、
時代はあの頃の泥臭くも熱い男を求めているのは間違いなく、
そんな2016年を〆たのが本作というのは、偶然ではないのだろうな。
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前半のもたつきと、劇伴の多用が気になったけど、今年の邦画を代表する一作。
年の瀬も良かったけど、正月に観てもいいかもね。
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# by takako98765 | 2016-12-28 18:38 | シネマ | Comments(0)

【土竜の唄 香港協奏曲】

【土竜の唄 香港狂騒曲】

原作・高橋のぼる「土竜の唄」
監督・三池崇史
脚本・宮藤官九郎
出演・生田斗真、瑛太、堤真一、古田新太、岩城滉一、吹越満、遠藤憲一、皆川猿時、菜々緒、仲里依紗、上地雄輔、本田翼

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全編バカバカしく、お下劣、エッチ、B級な、年末の雑踏で観るにふさわしい作品。
役者の無駄遣いと言えなくもないが、そこがまた良い。

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私は楽しめたし、「虎の涙」では不覚にも声だして笑ってしまったが、酷評する人達の気持ちも大変良く判る。
メチャ好きかクソミソ腹立つかのどちらかになるとは思うが、いずれにせよ128分は長過ぎる。

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その熱演が賛否両論を呼んでいるが、あの瑛太、私はアリ!


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# by takako98765 | 2016-12-26 18:24 | シネマ | Comments(0)

【キネマと恋人】

【キネマと恋人】
シアタートラム

原案:ウッディアレン「カイロの紫のバラ」
台本・演出: ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:妻夫木聡、緒方たまき、ともさかりえ、三上市朗。
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インフルエンザで何公演か中止した後のソワレ。
会場に向かう道では睡魔に襲われていましたが、オープニングのプロジェクションマッピングでおめめパッチリ。さすがケラさん。
3時間15分という長丁場の、もとの映画は84分。
どんだけ膨らませたんだって話ですが、さっくりした味わいは変わっていません。

ファンタジックで美しい世界も映画と変わりませんが、ステージならではの演出がとにかくステキ。
踊るような場面展開や、パンツのゴムを使った変幻自在な枠は、もしかしたら本筋よりも私をワクワクうっとりさせてくれました。
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収録が入っていたので、そのうちwowowで放映されるのかもしれません。
冒頭のエピソードはイライラさせられましたが、キュートで映画愛がありバリッバリの方言をチャーミングに感じる方は是非♪

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# by takako98765 | 2016-11-30 20:47 | ステージ | Comments(0)

【この世界の片隅に】

【この世界の片隅に】

原作:こうの史代
監督・脚本:片渕須直
出演:のん、北條周作、黒村径子、黒村晴美
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「君の名は。(2016年)」で映画館デビューした若人が、生まれて初めて観る反戦映画に最適。
逆に反戦映画を見慣れた大人は「なんでうけてるのかな~」程度の心持ちで行くと、いい具合に染まります。
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ヒステリックに褒め上げるのもナンだけど、喰い足らないと文句垂れるのも大人げない、そんな作品。
能年玲奈騒動が拍車をかけたとしても、立ち見が出ている程の賑わいっぷりは嬉しい限りと目を細めるのが、映画ファンの正しいあり方(^^)
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# by takako98765 | 2016-11-25 20:20 | シネマ | Comments(0)

【PK】

【PK】

監督:ラージクマール・ヒラーニ
脚本:アビジャート・ジョーシー、ラージクマール・ヒラーニ
出演:アーミル・カーン、アヌシュカ・シャルマ、スシャント・シン・ラージブート
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「 きっと、うまくいく(2009年)」監督&主演で世界興収100億円突破だそうです。

一口で言えば「宇宙人を主人公に、宗教の腐敗や非合理性を指摘するコメディ」
炎上しかねない宗教ネタが多宗教国インドでも受け入れられたのは、監督のさじ加減が絶妙なのでしょう。
確かに喜怒哀楽全ていい感じプラスのちょっと考えさせられ、清々しい心持ちになりました。
ボリウッドフィルムでは美人系が定番のヒロイン枠に、かなり珍しい可愛いちょい露出気味のボインちゃん。
彼女のサバサバ現代っ子ぶりがさらに新鮮で、歌って踊るシーンがなければ、インド映画とは思わなかったかも。
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ここだけの話、主要キャストの殆どが肌の色が白いインド人だったり、サリーの女性が全く写っていないなど、ところどころに違和感を覚えました。
ヒラーニ監督はどこに向かっているのだろうか。
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でもま、恵比寿ガーデンプレイスでは満席。
ボリウッドフィルムもうちょっと上映館が増えて欲しいぞ~と思う今日このごろです。


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# by takako98765 | 2016-11-24 20:05 | シネマ | Comments(0)