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酒とシネマと不登校児な日々

takako987.exblog.jp

【ビジランテ】

【ビジランテ】

監督・脚本:入江悠
出演:大森南朋、桐谷健太、鈴木雄介

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演出と脚本を兼業したメリットデメリットが余すところなく出た一作。
画には力があり、ムードもあるが、同じようなトーンが続きお腹いっぱいに。
画ありきのプロットには客を引きずり込む力が足りず、作品を通して何を見せたかったのか判らない、虚ろな125分。

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ラストカットはアメリカンニューシネマの香りがするなど、オッと思わせる画があるだけに、残念。
キャスティングは魅力的だし、演者は素晴らしかったのに、本当につくづく残念。


# by takako98765 | 2017-12-23 20:25 | シネマ

【否定と肯定】

【否定と肯定】

原作:デボラ・リップシュタット『否定と肯定 ホロコーストの真実をめぐる戦い』
監督:ミック・ジャクソン、
脚本:デヴィッド・ヘアー
出演:レイチャル・ワイズ、トム・ウィルキソン、ティモシー・スポール、アンドリュー・スコット、

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1994年、ホロコースト否定論者と、ユダヤ人の女性歴史学者の、名誉毀損を巡る法廷を描いた、英国映画ならではの上品な作品。
見どころは、結成されたイギリス人による大弁護団による歴史の追求、ではなく、
「事実は一つだが真実は(語る)人の数だけある」点に集約されていく法廷の流れと、
「イケイケヤンキー女史が、自分の信念を他人に託す事で生まれる葛藤」など、ざっくりヒューマンドラマ。

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スポールの小憎たらしさの合間にチラ見させる愚者の表情が見事。

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「虚偽を心から信じている者を嘘つきと呼べるのか?」という裁判内の問題提起は、今の我が国にとって実に現実的な問題であるためか、エンディングには若干もやつきが残った。


# by takako98765 | 2017-12-19 15:18 | シネマ

【春風亭昇太独演会~春らんまん。Part.6】

【春風亭昇太独演会~春らんまん。Part.6】

かめありリリオホール

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年一度、春に開催する本シリーズが今年は師走に。
「自分の好きな噺を好きなように」というコンセプトゆえ
昇太も肩の力が抜けきり、ホール全体がお茶の間のような雰囲気。
フリートークでは去年末の紅白歌合戦の舞台裏話をたっぷり。

【春風亭昇太独演会~春らんまん。Part.6】_f0320408_18454623.jpg
完璧な下地が出来て火照った頭には「猿後家」が気楽だったけど、
年の瀬に聴く「人生が二度あれば」で、しみじみと余韻に浸る帰路でした。

今年開店した絶品もつ焼き屋:よし田とセットで、来年も是非亀有に伺いたい(^^)


# by takako98765 | 2017-12-16 18:47 | ステージ

【探偵はBARにいる3】

【探偵はBARにいる3】
監督:吉田照幸
脚本:古沢良太
出演:大泉洋、松田龍平、北川景子、前田敦子、リリー・フランキー

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脚本も演者もカメラも照明も美術も編集も同じなのに、監督が違うとこうも変わるという典型。
東映っぽさが消え、地上波ドラマっぽくなり、もしかしたら今回の方が客受けするかもしれないけど、私はちょっと寂しい。
宙に向かってピストル撃つのも萎えたけど、とにかくアクションが残念すぎて洋ちゃん脱ぎ損で可哀想。

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でも4が出来たらまた観ちゃうだろうけどね、シリーズのファンだから。


# by takako98765 | 2017-12-08 11:54 | シネマ

【ギフテッド】

【ギフテッド】
監督:マーク・ウェブ
脚本:トム・フリン
出演:クリス・エヴァンス、マッケンナ・グレイス、ジェニー・スレイト、リンゼイ・ダンカン、

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「教育」という正解のないテーマを核とし、親子の愛を描く、笑って泣けて考えさせられる本年を代表する大傑作。
『(500)日のサマー(2009年)』のウェブ監督だから画と音楽は無論のこと、脚本、演出、演者、全てがパーフェクト。
しかもその上手さがいやらしくない。
例えるなら『君の名は(2016年)』

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あの時も「あんなの俺にだって撮れる」とほざくたわけ者がたくさん湧いたが馬鹿めあれは新海監督にしか撮れないんだよって、
あんな感じの親しみやすい上手さ。

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猫やピアノといった小物の使い方も素晴らしいし、息子が最後まで真実を明かさなかった事で、母に対する複雑な感情を浮かび上がらせる脚本も見事。
まだ年は終わっていないけど、私的2017年度Best3に入る作品。

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オススメします。


# by takako98765 | 2017-12-06 18:51 | シネマ