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酒とシネマと不登校児な日々

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『捨てがたき人々』

『捨てがたき人々』
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監督の榊英雄氏は、自称「リアルしんのすけ」であるところの秋山命氏と出会い、「何かやりたいね」と盛り上がり、
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秋山氏が実父・ジョージ秋山氏の原作を持ちだし、榊氏は中身を知る前にタイトルのかっこ良さだけでOKし、
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二人はプロデューサーを兼ねるとともに、それぞれ監督と脚本を担当し、
榊氏が20年近い友達の大森南朋氏に主演を頼むと、「これで勝負するんだろ」と脚本も見ずに承諾され、
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エンディングには榊氏の妻・榊いずみ氏の唄を流した。

以上、厨2映画監督志望男子が白昼夢でみそうな話が、実際に起こったらしい。
本当かウソか、本人が語っている。

原作の素晴らしさと役者の熱演で一応なんとか形にはなっているが、お手軽に作っちゃった感は如何ともしがたい。
別にいらぬ苦労をする必要など全くない。
だが作品は正直だ。画はそれなりに貧乏臭いのに、そこから貧しさも生活感も生きる苦しみも全く伝わってこない。

少なくとも、脚本はプロに頼むべきだった。
作品のテーマを、主役が海に向かって吠えるラストカットは、あまりにもお粗末。
役者と原作が不憫すぎる。

by takako98765 | 2014-06-17 21:42 | シネマ
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